2009年 5月 12日 (火)

       

■ 小沢代表が辞任表明 県内政党からは説明責任なお問う声

 小沢一郎民主党代表(66)は11日夕、臨時記者会見し代表辞任の意向を表明した。突然の表明に県民からは驚きの声が挙がったが、その一方で党内における辞任論の高まりや世論調査の状況から、辞任を見通していたとする声も。民主党県連では政権交代実現のための「究極の政治判断」と受け止めるが、小沢総理誕生の可能性がしぼんだことが県内選挙に影響を与えることは否めない。県内各党からは西松建設の政治献金問題への説明責任を果たしていないとする批判が聞かれる。

  小沢代表は会見で、辞任に至った理由について衆議院で勝利し政権交代を実現していくため、挙党一致の態勢をより強固にすることと説明した。しかし、党内からの辞任論の高まりや、世論調査の支持率低下に端を発したことは否定できない。

  小沢代表は06年4月に民主党代表に就任し、昨年9月に無投票で代表に3選された。秘書の逮捕、起訴後も、3月に引き続き代表を続けることが党で了承されていた。補正予算案の衆議院の審議が終わってから速やかに代表選挙を実施してもらうとし、当面は代表職を続ける。

  民主党県連の佐々木順一幹事長は、マスコミを通じて知り午後4時ごろ盛岡市大通3丁目の県連事務所に入った。代表の会見後、午後5時半すぎから県連事務所で会見した。

  佐々木幹事長は「総選挙を目前に控え表明されたことは、身を捨てて勝利する覚悟で、総選挙で必ず政権交代を実現させなければならないという、民主党の使命の達成と自らの政治信念に基づいた、究極の政治判断である」と県連としてのコメントを出した。

  代表辞任で「民主党は大きな代償を払うことになったが、小沢代表の潔い決断を重く受け止め、全党員が小沢代表の心を正しく推し量り、挙党一致の態勢を一刻も早く確立し、次の選挙で必ず勝利を収めなければならない」と語った。

  小沢総理誕生が遠のいたことには「県民の岩手から総理をという気持ちは、ある意味では党派を超えて持っていたと認識している。次の選挙での可能性はなくなったと思うが、小沢先生の考え方は民主党に深く、広く浸透している。政権交代により、県民には、総理にはなれないかもしれないが、代表の思いが国の政治で実現するという受け止め方をしてもらえれば」と語った。

  辞任は西松献金事件の引責辞任との見方を否定。「政権交代の実現は自ら辞することで可能性が高まると判断」しての辞任と、小沢代表の説明を支持している。

  一方、自民党県連の千葉伝幹事長は「きょう辞めるのではないかという思いで会見を聞いていたが、(当面は)このまま続けるということなので、そういった意味ではコメントすることは特にない」と話した。

  しかし、西松献金問題にからみ「本人が会見で最初に自ら話すべきであり、あまりに消極的。国民に対しての説明責任を果たしていない感じを受けた。(質問で)聞かれて初めて何も関係ないという発言をしているのは、わたしからすれば国民の声にしっかり答えていないという解釈になる」と述べた。

  公明党の小野寺好県本部代表も「公設秘書が起訴されたことに対して、いまだに説明責任を果たさないままの辞任は、国民の疑問に答えていないと感じている」と、献金問題に言及した。

  共産党県委員会の菅原則勝委員長は「西松建設違法献金事件の発覚時点から、国民の理解を得られず、辞任は遅きに失したといえる。小沢氏は疑惑の核心への説明が、引き続き一切なかった。小沢氏も民主党も選挙に有利か、不利かという議論ばかりで究明の姿勢がない」と断じた。達増県政は「後ろ盾を失い窮地に陥ることになるのではないかと思う」ともコメントした。

  社民党県連合の伊沢昌弘幹事長は「次期総選挙で政権交代を実現するためとして、民主党代表の辞任を表明したが、政治資金規正法違反で秘書が起訴されたことの説明責任を果たしていない」と問題視し、辞任会見の内容を批判した。

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