2009年 5月 22日 (金)

       

■ 野生動物暮らす森を 岩手北部森林管理署が返還国有林で森林化試験

 岩手北部森林管理署は八幡平市安代地内の丑山牧野と根石牧野の一部を使い、今年度から5カ年計画で低コスト型の森林化試験を実施する。両牧野とも八幡平市が借りて使用していたが返還、市と共同研究で原状回復にかかる行政負担を抑えた森林化を目指している。6月7日に市民が参加し試験栽培するブナの植樹が予定されている。

  根石牧野は国有地106ヘクタール、民有地27ヘクタール、丑山牧野は国有地103ヘクタール。根石は87年、丑山は80年に国有林を整備し短角牛の放牧地として使用していたが、地区内の飼養頭数減で使われなくなり八幡平市が国への返還を決めた。

  両牧野とも外来種の牧草が1メートル以上の高さで生い茂り、ネズミなどの小動物がすみつき、これを食べるクマタカなどの猛禽(もうきん)類の餌場になっている。森林管理署では広大な牧野すべてを森林に戻さず、クマタカが餌場として利用できる15メートル幅の草地をアニマルゾーンとして残し、帯状の森林を造成、多くの野生動物が暮らす豊かな森林造りを目指している。

  森林化部分については、深く根を張っている牧草を取り除いた場所への天然更新区、カラマツ、ウダイカンバ、ブナなどの種子のは種区、通常の3分の1の間隔で植える列状植栽の手法の3通りの育林を計画。各3千平方メートルずつ、合計9千平方メートルの植樹を根石、丑山の各牧野に実施する。

  市民が参加するのは列状植栽の部分。6月7日丑山牧野で森林愛護少年団も参加し600本のブナの苗木を植樹する予定。

  試験期間は5年だが、3年をめどに見通しを立て、結果が良ければ10〜15年かけて原状回復。同管理署では「少なくても通常の原状回復の6割の予算で原状回復できる」と話している。

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