2009年 5月 22日 (金)

       

■ 〈芸能ばんざい〉11 飯坂真紀 山岸獅子踊

     
  山岸獅子踊(文化地層研究会提供)  
 
山岸獅子踊(文化地層研究会提供
 
  山岸獅子踊は、城下盛岡二十八丁のうちで現在も活動している数少ない民俗芸能である。今まで奉納のあった神社から最近お声がかりがないらしいのは残念だが、盛岡八幡宮のお祭り行事、9月14日に行われる八幡下りに随行しているのをご存知の方も多いだろう。

  藩政時代の郷土資料「盛岡八幡宮祭礼順序」には、山車に続いて歩く山岸鹿子踊が描かれている。南部光行公が甲斐の国から糠部郡に入部する際、お供してきた獅子踊りが山岸獅子踊の基となっているという。

  保存会代表者の北田一彦さんは自宅新築のおり、頭や楽器等を収蔵する場所を組み込んで建てた。これだけでも獅子踊りが大切にされていることがわかるが、「練習は夜にうちの裏の空き地でやっています」というので驚いた。こんな町中で夜に笛太鼓の音を響かせても苦情が来ないなんて。しっかりした踊りを見せてくれる背景にはこうした地域の温かい応援があったのだ。

  踊り手はかつて山岸小学校で指導した子どもたちが受け継いでいるというのも頼もしい。小学生への指導は現在も続いており、毎年5月の運動会で披露されている。

  「獅子頭の髪も新しくしたいけど、紙をたくさん使うし、誰にでも出来る技術ではないから悩みます」。北田さんは分厚く重ねて切られた獅子頭の白い和紙を見せながら語ってくれた。

  ◆山岸獅子踊の主な公演 山岸小学校運動会(5月23日)、盛岡八幡宮例大祭(9月14日)、もりおか郷土芸能フェスティバルなど

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