2009年 6月 5日 (金)

       

■ 工藤・盛岡市議会議長が辞職願 「2年交代」会派取り決めで

     
  工藤由春議長  
 
工藤由春議長
 
  盛岡市議会(議員42人)の工藤由春議長は4日付で議長の辞職願を刈屋秀俊副議長に提出した。9日招集予定の6月定例会本会議の冒頭、議長辞職が諮られ許可されれば議長選が行われる。正副議長が2年で交代するのは多数会派の内々の取り決めによるもので、少数会派は反発している。工藤議長が所属する最大会派の盛友会(佐藤栄一幹事長、17人)は5日にも会議を開き、後継の議長候補について話し合う。

  工藤議長は4日の議会運営委員会で「一身上の理由」として刈屋副議長に辞職願を提出したと説明した。

  これに対し盛友会と第2会派の市民連合(佐藤妙子幹事長、7人)以外の会派から「打ち合わせで(正副議長の改選が)決まっていたことは手続き上の瑕疵(かし)がなくても市民はあれっと思う。今後の議長の選び方を検討する必要がある」「大会派が圧倒的に有利な選挙」と反発の声が上がった。議長選は辞職許可の当日ではなく期間を設けて後日実施するよう提案した。

  守谷祐志委員長(盛友会)は議運では例のない採決をして押し切り、委員長を除く第1、第2会派の委員6人が賛成して許可当日の議長選を決めた。

  市議会は改選期だった07年5月に現在の定数、会派構成になった。盛友会は新盛同志会(現第3会派)を離脱した7人、旧明政会7人、旧玉政会の竹田浩久氏と新人2人で結成した。

  当時は議長職を元新盛同志会と旧明政会から2年交代で各1人出すと内々に取り決めがあった。前回の議長候補選びでは、会派内選挙で立候補した旧明政会の3人から工藤議長が選ばれた。

  盛友会と市民連合の間では、改選期に正副議長、議運と常任などの正副委員長人事を2年で交代とする方向性を確認していた。議長は盛友会、各副議長は市民連合、各委員長は両会派で正副を割り振りする調整が図られた。両会派の所属議員は計24人で採決に参加しない議長を除いても過半数に達する。

  07年の改選期の段階で既に次期正副議長候補の名前は挙がっていた。当選回数や年齢などを考慮して順位付けされたようだ。現時点では議長に盛友会の佐藤栄一氏、副議長に市民連合の佐藤妙子氏が有力視されている。

  盛友会は議長選びについて「全く白紙」と説明している。5日の会合で今後について協議するという。

  市議会の議長任期は議員任期と同じ4年。議長が任期途中で交代するのは、会派の分裂時などを除けば同市議会では例がない。

  工藤議長は取材に対して「政務調査費の見直し、議会歳費の削減など議会制度検討委員会を設置し、2年間で改革をしてきた。やり残しはない。定数に関しては検討委で今後議論してもらいたい」と話している。

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