2009年 6月 9日 (火)

       

■ 生息コイ3500匹を確認 魚群探知機用い高松の池で初めて調査

     
  パンを与えると群がるコイ  
 
パンを与えると群がるコイ
 
  高松公園と親しむ会(伊藤利巳会長)は8日、高松の池に生息するコイやフナの数を調査した。誰もが一度は疑問に思うコイの数。長らく不明だった生息数がようやく明らかになった。5時間かけ調査した結果は3960匹。調査した吉田節男さん(58)は「意外に少なかった。全体を調査できれば6千匹はいるだろう」と想像する。

  同会の吉田さんが魚群探知機を提供し、会員5人で探知機に映る魚のマークを1匹ずつカウントした。30センチ以上の魚ならかなり精度高く数えることができるという。

  結果はあくまで概数。満水面積10・5ヘクタールのうち調査できたのは4分の3ほどだった。けがをしたハクチョウを保護するために残りの区域には入れず、池畔から目測でカウントした。コイが移動することや探知機の死角は数えられないなど、あいまいな点も多い。

  コイの生息数を楽しみにしていたのは地元上田小学校4年生。総合的な学習の時間で高松の池の歴史や植生を調べてきた。児童らは数百匹から1万匹までさまざまに推測。3960匹と調査結果が発表されると、歓声が沸きあがった。

  3965匹と予測したのは石井菜実さん。「たまにパンを買ってあげると、コイがばくばく食べるので、高松の池にはコイがいっぱいいるなと気になっていた。微妙な数に予測したけど当たってびっくり」とニアピンを喜んでいた。

     
  魚群探知機をつけたボートに乗る児童ら  
 
魚群探知機をつけたボートに乗る児童ら
 
  子供たちはボートに乗り、魚群探知機の仕組みも勉強した。澤口紫昇君は「いっぱい探知機に映っていたのでびっくりした」。尾崎華鈴さんは「こんなに魚が高松の池にいるとは」と目を丸くしていた。

  吉田さんは「調べる前までは池の縁に多いだろうと思っていたが、意外に池の中心部にもたくさんの魚がいた。子供のころに何度も魚を取っていたので分かるが、水がわいているところだろう」と話していた。

  今回、調査を企画した高松公園と親しむ会は、これまでに高松の池周辺の環境調査を行ってきた。水深や透明度、野鳥や植生などを調べデータ化。後の世代に資料を残し、同池の環境を保全していこうとしている。

  高松の池はもともと農業用水として使われ、昭和30年代までは秋に水を抜き、泥を流して中のコイやフナ、ナマズ、ウナギなどを捕獲していた。最後に水を抜いたのはおよそ50年前という。

  同会の伊藤会長は「もっと多いと思ったが、50年ぶりの謎が解けた。今後、コイの数が池に与える影響までを調べることができたら」と抱負を語った。


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