2009年 6月 11日 (木)

       

■ 〈新型インフル感染〉風評被害を懸念 観光業者ら防疫を徹底

     
  宿泊客にマスクとティッシュのセットを渡すホテルのフロント(盛岡市内)  
 
宿泊客にマスクとティッシュのセットを渡すホテルのフロント(盛岡市内)
 

 新型インフルエンザの県内初の感染者は、来県した修学旅行生が経路の可能性が高いため、盛岡市内の観光業者や外食産業は改めて防疫の徹底を図っている。盛岡市内のホテルでは宿泊客にマスクを配布し、従業員のうがい、手洗いを徹底するなど一層の衛生管理に努める。外食産業では夏場の食中毒防止と併せて、厨房にインフルエンザへの予防を求める。盛岡観光コンベンション協会に対しては10日、旅行業者から問い合わせがあった。観光面の営業は平常通りと回答しており、風評被害が広まらないよう関係者は冷静に対応している。

  盛岡ホテル協議会(村上振一朗会長)は盛岡市内18のホテルを対象に新型インフルエンザに対するアンケートを行い、回答があった15ホテルの対応を取りまとめ、周知した。

  主な取り組みとして▽フロントカウンターやトイレなどへの消毒用アルコールや薬用ハンドソープの設置、消毒の定期化▽発生した場合の連絡体制の確認と速やかな状況確認の準備▽従業員の手洗いやうがいの徹底、発熱など体調不良を訴えた従業員の出勤に関するガイドラインの設定▽米、加、メキシコからの入国者に体調確認のセルフチェックシートの記入依頼−など。

  村上会長は盛岡市のホテルロイヤル盛岡で、「従業員はうがいと手洗いを徹底する。不調なときは医療機関に行き、体調を整えるよう指示した」と話し、自らのホテルはまずスタッフの健康管理で防御。「新型インフルの強さは明確ではないが、風評被害は心配。昨年の地震やガソリン高に続いて、影響が出ないようにしたい」と話し、業界が情報を共有して事態に当たる。

  同市のホテルニューカリーナでは、花粉症用に確保していたマスクとウエットティッシュのセットをインフル対策に充て、プラス料金20円でサービスしている。県内初の感染者の発生について、同ホテルの佐野公房課長代理は「岩手の場合は北海道からの修学旅行が多い。うちは修学旅行は少ないが、スポーツ大会のご利用は多いので、(対策を)考えていきたい」と話し、県内外の学生の受け入れに万全を期す。

  角掛哲夫総務部次長は「メキシコで出たときから、水際で防ぐためにアルコール消毒機器を発注した。届き次第、お客様にもご協力をお願いしたい」と話し、機材の到着を待ってロビーなどの衛生をさらに強化する。

  盛岡調理師会の井口一三会長は「食中毒防止の講習会に併せてインフルエンザ対策も話していきたい」と話す。「盛岡で出て、よそからのお客さんが影響を受けやすいので、風評にはしっかり対応していきたい。われわれも予防接種をしたらいいのか、適切に判断するために行政は指導してもらいたい」と求める。

  盛岡観光コンベンション協会の高橋賢一事務局長は「旅行会社や修学旅行のエージェントから何件か問い合わせはあったが、通常通り答えた。チャグチャグ馬コも予定通り行う」と話し、風評被害が起きないよう対応している。


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