2009年 6月 13日 (土)

       

■ 〈シティ青山閉鎖〉テナントに突然の退去通告 所有の大阪の不動産会社

     
  20日で閉店が決まったシティ青山  
 
20日で閉店が決まったシティ青山
 

 盛岡市月が丘のシティ青山を運営している大阪市の不動産会社グランディム(志賀守社長)が、今月20日で建物を閉鎖する方針を入居テナント各社に通告したことが分かった。各業者に退去を求めている。通告は同社からの一方的なもので、具体的な説明は行われていない。シティ青山には現在、約20のテナントが入居しており、急な通告に各店は戸惑っている。大半の店はやむなく撤退することを決めたが、一部の店は退去を決断できずに営業の継続が可能かどうか模索している。盛岡市に本部があるスーパーマルイチは来年の入居を予定していたが、グランディム側から説明がなく戸惑っている。グランディム本社には取材を申し入れたが回答は得られなかった。

 グランディム社は通告文書で「不況の中、営業を継続してきたが、これ以上の継続が困難になり閉鎖を決断した」としている。これに伴い、入居各社に退去を求めている。

  シティ青山はダイエーの直営部門閉店後、地元スーパーのジョイスが核店舗に入居したが08年9月で撤退し、残った衣料品、雑貨、飲食店などのテナントだけで営業してきた。この間、ダイエーシティ青山店時代のシティ商事から、グランディムに所有が移った。

  新たな核店舗としてマルイチの入居が決まった矢先の閉店通告だった。

  グランディムからは10日までに各テナントに対して通告があり、不況により本業のデベロッパー事業を優先するため、不採算部門の同店を閉店するという方針が伝えられた。退店を求められたテナントの多くが急な通告に困惑している。

  テナントの従業員の一人は「きちんと家賃は払っているのに、公共料金が滞納になっているとか言われて心配していたが、マルイチが決まったので良い方向に店を続けてくれると思っていた」とショックを受けていた。

  3階に入居するみかわや青山店の佐藤富雄店長は「店が開かなければ何もできないので、閉めざるを得ない。従業員は困る。まだ2年しかたっていないのに設備投資した分が無駄になる」とぶぜんとしていた。

  道又時計店はシティ青山店を長年にわたり入居してきた。道又和人代表取締役専務は「われわれテナントの事情で閉めるわけではないことを消費者の皆さんにお知らせしなければならない。残念と言えば残念。シティ商事が離れるときは、みんなで力を合わせて何とかやっていこうということだった。あとは核店舗が決まるときも退去するときも何も説明がない。テナントは商品があるし、スタッフと顧客に迷惑をかけるので簡単に出ていくことはできなかった」と話し、閉店について顧客の理解を求める。


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