2009年 6月 16日 (火)

       

■ 〈シティ青山閉鎖通告〉1階店舗の存続求める 地元テナントに動き

     
  閉店が決まってからもにぎわう1階の店舗  
 
閉店が決まってからもにぎわう1階の店舗
 

 盛岡市月が丘1丁目のシティ青山に入居している地元業者の一部のテナントが15日までに、店舗1階の存続を目指して所有者に働きかけることを決めた。大阪市に本社がある不動産業のグランディム(志賀守社長)に対し、自主管理による店舗運営の可能性を打診する。運動の中心になっている田畑産業(盛岡市)の田畑有社長は「大家の都合で出ろと言うなら、撤収費用や保証金などはどうなるのか。みんな出てきれいになったところで転売されてはかなわない」と話す。グランディムは20日の閉店をテナントと顧客に通告している。

  田畑社長らは13日夜、シティ青山のテナントの有志を集めて自主管理の運営の可能性を話し合った。1階の店舗を中心に一部上階の地元業者に声を掛け、10店程度を集める目標を立てた。

  田畑社長は「誠意がない対応だ。電力会社からは電気を止めると言われているようだし、滞納しているのか。責任の所在が不明確だ」と不審がる。「うちの店は地元のお年寄りが集まる場になって、はやっている。うちが集客してきた面がある」と話す。パブログループの中ではシティ青山の店舗に重きを置いている。

  グランディムが各テナントに退店を通告した文書の中には、関係者の自主管理による運営の可能性に言及した部分があり、田畑社長は「上の階の一部も降りて、1階を占めて営業することは可能ではないか。地上げのように追い出されるのでは納得できない」と話す。

  自主管理の組合を作る場合は、盛岡市や商店街の協力も求めている。公共料金の支払いなど施設上の課題は多いが、ワンフロアで運営する可能性を模索する。

  ヨシダランドリーの鎌田恵子店長は「ここができたときから10何年のお客さんばかりなので、お得意さんのためにも営業したい。ワイシャツのクリーニングで毎日利用される方もいる。続けられるなら続けたい」と話す。

  消費者からは日常生活のため店舗の存続を求める声が聞かれる。同市月が丘1丁目の主婦の荒田寿美子さんは「クリーニングなど生活に密着した部分があるので、なくなると困る。ほかのスーパーではお年寄りが手押し車を押して行くことができない。ATMもなくなると困る」と話していた。

  盛岡市商工観光部の武石幸久次長は閉店について「あまりに短兵急な話だったので、(関係者が)しかるべき対応を誤らないよう状況把握に努めたい」と話しており、地域商業の核として事態の推移を注視している。


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