2009年 6月 16日 (火)

       

■ 〈春のもりおかカメラ散歩〜松本源蔵写真塾〉作品紹介 前編

     
  【盛岡タイムス賞】「ピアニシモ」 野沢 淑子  
 
【盛岡タイムス賞】「ピアニシモ」 野沢 淑子
  この大胆な構図には度肝を抜かれました。グレーの背景は単純、2本の曲線の力強さと鋭い矢印は天を指す。その二カ所に美しい雫が見える。気づくところに美の発見があるという好例です。ピアニシモは、音楽できわめて弱い音のことと知りましたが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     
  【カメラのキクヤ賞】「走って!走って!」 日向 ユリ子  
 
【カメラのキクヤ賞】「走って!走って!」 日向 ユリ子
  突然降ってきた雨を避けようと走る背景の広告用の絵と、現実の雨の中を足早にゆく高校生との組み合わせが面白く、しかも方向性が逆になっているのも非常に効果的でした。四切にして右はカットしてもいいのではないか。

 
     
   【松本源蔵賞】「時は過ぎても」 佐々木 松男  
 
 【松本源蔵賞】「時は過ぎても」 佐々木 松男
  年々花、相似たり、年々人、同じからず。という諺(ことわざ)があるけれど、この作品は手前に菜の花を配し、奥に人の代りに朽ちかけた長屋を入れたことで、この諺を思い出させた。自然の摂理を教えてくれる作品。
 
     
   【佳作】「5年目の雨」 坂本 慶子  
 
 【佳作】「5年目の雨」 坂本 慶子
  作品のよしあしを言う以前に、素材のすばらしさに驚きました。正に雨の日ならではの「蝸牛(かたつむり)」ですが、角をピンと張って悠々と歩き出しています。美しい緑の羊歯(しだ)と黒い濡れた岩と共に、いいものを発見した喜びが見えてきます。

 
     
   【佳作】「おじさん 待って」 畑中 梨佐  
 
 【佳作】「おじさん 待って」 畑中 梨佐
  橋の歩道を足早に行く男性の影を濡れた路面の中に適格にとらえて作品にしています。傘をさしている事も想像の中に表現して、鈍い色調の中にサスペンス的表現力が見られます。けりあげた左足のかたちも絶妙です。
 
     
   【佳作】「和の美しさ」 池田 正子  
 
 【佳作】「和の美しさ」 池田 正子
  いまどき珍しいなどと言っては叱られるかも知れませんが、真白い足袋に下駄の鼻緒、服装も昔のモンペのようで、全体に暗く濃い目の場所で二人の足が不思議に際立っています。計算されたような位置が見事で仕上げによる効果が大きいです。

 
     
  【佳作】「五月雨」 小原 徳兵衛  
 
【佳作】「五月雨」 小原 徳兵衛
  この作品は中の橋北側の“たもと”にあって、決して大きいものではありませんが、作品の中では強烈な存在感をみせています。同時に橋の線をたどりながら遠景へと視線が移る遠近感があります。白い傘二つは、三角の下の雫の下でなく、も少し過ぎたあたりならもっとよかった。
 
     
   【佳作】「晴れたら出番!」 かつとし  
 
 【佳作】「晴れたら出番!」 かつとし
  手前にというか、眼前に夏の帽子でしょうか大きくいれて、お店の内側から外の通りを行く白い傘の人物を見事なボカシで入れたうまさと、上部の美しい緑色は、正に雨の日の輝く色調にほかなりません。センスの光る構成です。
 

 


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