2009年 6月 18日 (木)

       

■ 新渡戸国際塾が発足 県立大学前学長の谷口氏が塾長

     
  世界で活躍できる人材を育成する新渡戸国際塾の設立趣意を述べる谷口誠塾長  
 
世界で活躍できる人材を育成する新渡戸国際塾の
設立趣意を述べる谷口誠塾長
 
  新渡戸国際塾(谷口誠塾長)の設立発起人会および設立会議は17日、盛岡市盛岡駅西通のアイーナで開かれた。国際的な視野を持った人材を本県から輩出しようと、谷口誠前県立大学学長(79)が旗揚げ。会員ら約40人が集まり発足を祝うとともに、谷口塾長の本県に寄せる熱い思いに耳を傾けた。

  発起人で新渡戸基金の内川永一朗理事長代行、川村登盛岡市教育委員長らが出席。会員には本県での活動を支える岩姫会や県立大学学生、青年会議所などが名を連ねた。

  谷口塾長は新渡戸稲造にあこがれ外務省に入り、以降、国連大使、OECD事務次長などを歴任した。今年3月に県立大学学長を退官した際、今後も新渡戸と縁の本県とつながりを持ち、若者の人材育成に貢献したいと同塾の発足を計画した。

  谷口塾長は「グローバル化時代の人材育成」という演題で講演。「一人の人材は数千億円というお金よりも勝る」と人材の大切を熱弁した。

  閉塞(へいそく)感が漂う今の時代について「これから日本は世界の中にどう向かっていくのか、その答えを見つけられずいる」と説明。これまで日本は幾度となく改革し発展してきた。戦後、経済大国になったが次の目標が分からなくなっているのが、今の状態だという。1980年代からのグローバル化への対応が遅れたことが主な原因とも解説を加えた。

  谷口塾長は「異文化や違ったものを受け入れながら同化させていくのが日本のあるべき姿だった。明治の時代、新渡戸、後藤新平さんがどう生きてきたか、まさに改革の時代において、彼らのやってきたことを再び検討する必要がある」と主張。

  「しっかりと国際的な情勢把握し、いろんな国との対話ができ、相手も理解し相手を理解させる知識を持った人が今の日本に何人いるだろうか」と会員に訴えかけ、「人材がある限り国は発展する。もう経済、経済の時代ではない。これからはいかに異文化と交流し、米国、中国、インドなどとうまくやれるビジョンを持つことができるか、このような人材を出していかなければ、日本は決して発展する余地はない」と断言した。

  谷口塾長は「人材を育てることが日本にとって一番大事なこと。われわれが投げるのが小さな一粒であっても、大きな花を咲かせる時期は来るだろう」と、岩手の地から優秀な人材を輩出することを誓った。

  今年の事業は9月4〜6日間での2泊3日、国立岩手山青少年交流の家で合宿セミナーを行う。「グローバル化時代の日本の将来を考える」と題し、元国連事務次長の明石康さん、立命館大学名誉教授の唐沢敬さんら各分野の専門家8人が講義する。定員は50人。受講料は無料だが、宿泊費などは自己負担。申し込みは7月27日まで。問い合わせは同塾姉歯さん(電話646−5424)まで。

本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします