2009年 6月 21日 (日)

       

■ シティ青山全館閉店へ 混乱なくテナント退去

     
  大半のテナントが退去し閑散としたシティ青山の店内(20日)  
  大半のテナントが退去し閑散としたシティ青山の店内(20日)  
  盛岡市月が丘2丁目のシティ青山が20日で閉店した。一部のテナントが22日まで暫定的に営業する予定だが、以降はすべて閉館する。シティ青山は1976年に前身のダイエーシティ青山店としてオープンし、1994年に現在の店舗に新築された。盛岡市月が丘地区の商業核として33年間営業してきた大型店の灯が完全に消えることに、地域の商店街は不安を募らせている。テナントは20日前に商品や什器を搬出し、ほとんど店じまいしていた。

 シティ青山は所有者の大阪市の不動産業のグランディムがテナントに対して20日の閉店を通告し、テナントは順次閉店して退去した。シティ商事時代にフランチャイズだったダイエーが直営部門を閉店しその後、ジョイスが入居し、撤退するなどこの3年間に店内の核店舗やテナントの出入りはあったが全館閉店するのは初めて。

  金融機関のATMが使えなくなり、不便を感じる消費者が目立った。あるテナントの女性従業員は「こんなにすぐ閉店するとは思わないので勤めたが、解雇されたのでまた仕事を探さなければならない」とこぼしていた。

  シティ青山近くの「ふとんの菅原青山店」菅原栄造社長は「周りの人も困っている。高齢者が多くなっているので買い物するのに非常に不便になる」と憂慮する。「以前は朝に来て夕方にまた来るというお客さんが多かった。生鮮を扱っていたから。これからは目的買いのお客さんしか来なくなるのでは」と心配する。

  「それでも青山から滝沢にかけての3千世帯の消費者がいるので、自分たちが生きていくために協力してひとつひとつ特色を出していかねばならない。1店1品運動のように地域的な特色を出してこれなら負けないというものが必要」と話し、今後の商店街活性化について地域的に取り組む必要を認識する。

  日の丸青果西青山店の従業員の内舘秀己さんは「1週間前に急に閉店するというので辺りの人も困っている。高齢化社会になっているので日ごろの買い物をするにも不便な人が増えるだろう」と話す。

  サトウ時計店の佐藤昌一社長は「ボウリング場があったころから30年以上ここでやっているが、大型店があっちに行ったりこっちに行ったりで、とうとうこんな事情で閉店する。経営者が変わるとこうなる」と、商業環境の急激な変化に困っている。

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