2009年 8月 4日 (火)

       

■ 衆院選公示まで2週間 小選挙区は自民・民主の対決が軸に

  衆院選の公示(18日)まで2週間となった。今のところ、岩手県内の小選挙区には1区(盛岡市など)に前職、新人の5人、2区(宮古市、久慈市、滝沢村、雫石町など)には前職、新人の3人、3区(一関市、大船渡市など)にも前職、新人の3人、4区(奥州市、北上市など)には前職、元職、新人の5人の出馬が濃厚。政権選択が焦点の今選挙でも4選挙区とも「二大政党」といわれる自民と民主が戦いの軸となる。二大政党への埋没に危機感を抱く共産と社民が小選挙区は1区と4区に候補者を絞ったが、比例重視で全県の得票に連動させる。結成間もない幸福実現党が全区に候補者を立てる。小選挙区に公認を持たない公明は東北ブロック比例代表で解散前1議席から2議席確保に総力を挙げる。

  【 岩手1区 】

  自民党新人の高橋比奈子氏(51)、民主党前職の階猛氏(42)、共産党新人の吉田恭子氏(28)、社民党新人の伊沢昌弘氏(62)、幸福実現党新人の森憲作氏(52)の5人が立候補を予定している。

  高橋氏は「岩手県の皆さんの声、思いをしっかり伝える」と訴え「岩手で生まれ、今まで育てられてきた」と民主候補との違いを強調する。党支持層のほか市議、県議時代の活動を通じた支援の輪の広がりを狙う。県議職は4日付で辞職願を出す意向。5日に菅義偉党選対副委員長が来県し、市内で一緒に街宣する予定。

  階氏は「国民のために政権交代を何としても果たす歴史的使命感を持って臨む」と主張。初当選した07年夏の補選であった全県からの応援はなく、社民党の独自候補擁立や達増県政への評価など「全く新しい戦い」(党県連役員)との声もある。解散後は街頭宣伝を拡充。自公政権を批判し、党の政策や財源論を説いて回っている。

  吉田氏は「自公政治では暮らしを守ることができない。建設的野党としてよいものには協力し、悪いことはきっぱりダメという勢力が必要」と述べ、民主との違いを鮮明に打ち出す。盛岡市内では党の市議と街頭に立ち、政策を訴えながら比例と連動した運動を展開。9日に市田忠義党書記局長が来県し、都南で演説会を開く。

  伊沢氏は「自公政権による過度の規制緩和、構造改革で広がった格差を改革しなくては」と街頭で声を振り絞る。中央では民主と協力関係にあるが「政治と金」の問題では一線を画し「皆さんの力を借りて決着をつけ国民の信頼回復をする必要がある」と強調する。5日に又市征治党副代表と岩手教育会館で時局講演会を開く。

  森氏は街頭宣伝、知人友人宅を回る運動。党首交代に伴うポスター張り替えも7月30日から行っている。盛岡さんさ踊りでは政策を記載したうちわ5千枚を用意して配布中。8日に大川きょう子党宣伝局長とJR盛岡駅前で街宣の予定。

  【 岩手2区 】

  自民党前職の鈴木俊一氏(56)、民主党新人の畑浩治氏(45)、幸福実現党新人の工藤哲子氏(46)の3人が立候補を表明している。解散後、各陣営ともに本格的な活動が始まった。公示を間近に控え、逆風、追い風と各候補、陣営ともに風を感じながらの戦いの中で独自の活動を展開している。

  鈴木氏はローラー作戦を展開。敦子夫人も各地域でミニ集会を開き、支持を訴える。前回選挙までにはなかった県議によるローラーも行った。8日には滝沢村で事務所開きを行う予定。

  全国的に与党への逆風といわれる選挙。「全国を取り巻くわが党に対する空気も厳しい。今までのように与党という立場だけで、政策の方向性や今までやっていたことを説明するのではなく、戦いを全面に出す選挙戦を行いたいと思っている」と話す。

  畑氏は街頭演説やあいさつ回りが中心。雫石町出身の1区候補者とともに同町や盛岡周辺で街頭やあいさつ回りも行った。宮古、二戸、久慈に続き、8日には滝沢にも事務所を開く予定。

  追い風は感じながらも「2区のような無党派が比較的少なく、現職の地盤が厚く、しがらみのある地域は風だけでは無理。風だのみであるつもりはもともとない。自分の考えが理解されるのか、みなさんの気持ちをくみ取れるかが結果を左右する」と話す。

  工藤氏はこれまであまり回れていなかった地域を中心に、街宣カーによる政策の訴え、商店街での辻立ちなどを行っている。

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