2009年 8月 7日 (金)

       

■ 木の内部を流れる水の風景 新里洋一、三輪美奈子さん2人展

     
  新里さんの作品「水の姿」(壁面)と、三輪さんの「AKKA」(手前)  
 
新里さんの作品「水の姿」(壁面)と、三輪さんの「AKKA」(手前)
 
  雫石町の新里陽一さんと東京在住の三輪美奈子さんの2人展が30日まで、新里さんが主宰するN2スタジオ「繁殖する静物」で開かれている。30年以上の親交を持つ2人が、同じ空間に立体造形を展示している。

  新里さんは長年取り組んでいる「水の呼吸」シリーズの一環として「水の姿」と題した立体13点を壁面に展示した。合板を組み合わせた40a角のます型の立体は、側面をさまざまな曲線にカットし、内側に突起を付けた。アクリル絵の具で内側を黒、外側をさまざまな色で彩色した。

  それぞれの立体の曲線は一つとして同じものはない。「川の流れ、海の波。雨の滴でも、水はさまざまな形になる」と新里さん。水の色を想起させるブルーやグリーンのほか、闇の黒、夕日が映った赤も使っている。

  三輪さんの作品「AKKA」は針金に綿や布を巻き付けた立体の表面を、生成りの木綿で覆ったもの。床に置いたり、約5bのはりからつり下げたりして空間を存分に生かす。

  同作品は2007年に岩泉町安家を訪れ、その自然や現地の人との出会いなどから生まれたシリーズ。3作目となる今回のテーマは「アクア(水)を内に秘めているという感じ」。

  同会場に初めて入ったとき、板を打ち付けた壁面に「大きな木の中のようだ」と感じた。「わたしの水の姿と新里さんの水がどう出合うか。森や木の内部のような空間をどんな風に水が流れるかに興味がある」という。

  「新里さんの作品はしっかりと形になったものだが、自分のは形になる手前の何か」と分析。「彼の美術に向かう姿勢を尊敬している。今展はうれしく、期待に満ちている。皆にどんな風に見えるか聞きたい」と話す。

  午後0時半から同5時まで。火曜休廊。雫石町源大堂68の2、電話番号019|692|0948。

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