2009年 8月 13日 (木)

       

■ 比例は公示前が勝負 公明、共産、社民の各党

 衆院選で比例代表を重視している公明、共産、社民の各党は公示前の期間を重視して運動を展開している。県内の全4選挙区に候補を擁立する自民や民主、幸福実現の各党が小選挙区との連動をもくろむのに対し、公明は比例一本、共産と社民は小選挙区候補を1区と4区に絞っているため、選挙戦本番は活動できる範囲が限られるためだ。「公示前が一つの勝負」(共産党県委員会)などと、3党とも準備期間の長さを生かして全県を視野にした活動に力を入れてきた。公示まで残りわずか。本番前にできる支持拡大の取り組みは最後の追い込みに入っている。

 小選挙区候補を立てない公明。小野寺好県本部代表は「正式に投票依頼をできる本番でありながら、街頭で目立った活動ができない」と公示後の選挙戦の苦しさを語る。本番に入ると、不特定多数に投票依頼することは、比例の選車の来県時などに限られ、日常活動の街宣もしばられる。3党で公示後、最も露出が少なくなるとみられる。

  公示後の制約は既定路線として本番前の活動に力を注いできた。企業・団体訪問、街宣や集会を積み重ねてきたが、盛岡市内で6日に記者会見し東北版のマニフェストを発表、7日には太田昭宏代表が来県し国政報告会を開催し、公示前に結束と盛り上げを図った。選挙中はもっぱら地方議員の各地域における「目立たない戦い」を地道に続けるのが主体だ。

  共産は選挙区候補を絞る方針に変わり、県内では2選挙区のみの擁立となった。比例重複で4区から出馬予定の県書記長が精力的に全県を回ってけん引し、候補者空白区へも選挙区と比例の2票があると訴えながら浸透を図ってきた。

  「これまでのように公示前後あたりから展開していくのではなく、公示前が一つの勝負だろう」と菅原則勝同党県委員長。この時期にも注目する。夏期休暇や夏祭り行事の影響で「期日前投票が相当出る。投票率は上がるだろう」とみて「公示前にどれだけの規模で県民に働きかけて支持をお願いできるかどうか。これが大きく選挙に影響してくるだろう」と、公示前に比例票を伸ばす取り組みを強化している。

  社民も本宮秀孝同党選挙対策委員長が「準備期間が長かったことも有利に働いている」と成果を期待する。短期決戦がほとんどの過去の総選挙と違い、今回は昨秋に一度、解散が濃厚となった。このため、1区と4区の候補予定者2人が全県をカバーし党の政策浸透、支持拡大に努めてきた。それぞれの分担を1区と2区、3区と4区に定め、小選挙区にこだわらない範囲で活発に動いている。

  長い期間をフルに活用し、「今までにないほどの体制の強化が図られた」と断言。平和環境県労組センターと協力し、街宣や集会などで政策を訴える機会を多く取ることができた。本番になれば候補者は選挙区内に傾注するのが基本となり、地域組織にはこれまでの全県的な活動からの流れを期待する。

  比例代表東北ブロックの定数は14。解散前は自民6議席、民主5議席で、残り3議席を公明、共産、社民が1議席ずつを分け合った。今選挙では比例代表一本で臨む公明が2議席を目指し6万5000票を目標とする。共産と社民は現有議席の死守を必須の目標とする。共産は8万票の得票を目標に掲げる。社民は県内小選挙区に比例重複で2人を擁立するため県内からの当選を狙う。

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