2009年 8月 19日 (水)

       

■ 政権選択選挙が公示 12日間の舌戦に火ぶた

 第45回衆院選は18日公示され、12日間の舌戦が始まった。05年9月以来4年ぶりの総選挙は政権選択選挙と位置づけられ、県内4つの小選挙区には計16人が立候補し、選挙区の遊説をスタートさせた。今選挙は自公連立政権の継続か民主を中心とした新政権への交代かの政権選択が最大の焦点。このため選挙戦は自民と民主を軸にした戦いになるが、公明、共産、社民らが存在意義を唱え「二大政党制」へ待ったをかける戦いを展開している。7月21日の解散から1カ月弱を経過し、選挙戦は公示とともに早、後半戦の様相をも呈す。投票日は30日で即日開票される。

  県内小選挙区への立候補は前回より3人増。前回いなかった女性候補が3人いる。いずれの選挙区も4人の前職が出馬し、新人や元職が挑む構図。自民と民主、幸福実現の3党派が全選挙区に擁立し、共産と社民が1区と4区に候補を立てた。

  1区には5人、2区には3人、3区には3人、4区には5人。党派別では自民4人、民主4人、共産2人、社民2人、幸福実現4人。公明は東北で比例代表のみとなり、小選挙区候補はいない。比例東北ブロックでは本県在住者が自民で1人、民主で2人が比例単独で名簿登載された。

  自民が「責任」を前面に景気対策の継続などを唱え、候補が比例一本の公明が選挙区候補を支援し、逆風の中で自公連立政権の維持を訴える。民主は歴史的な選挙と位置づけ、変革のための政権交代を強調。共産は自公政権の退場を唱えるとともに建設的野党としての立場を示す。社民は政権交代実現による新政権参画での存在意義をアピールする。

  選挙時登録日現在の選挙人名簿登録者数は111万2712人。内訳は男52万6863人、女58万5849人となっている。前回選登録日からは1万9103人減。選挙区ごとでは1区が27万6179人、2区が30万1522人、3区が25万72人、4区が28万4939人。

  【 岩手1区 】
 自民新人の高橋比奈子氏は盛岡市菜園1丁目の事務所前で第一声。後援会、自民党県連、公明党県本部の関係者が並んだ。候補以外に5人が演説のマイクを握ったが、うち3人が女性。「岩手から女性候補の誕生を」と訴えた。

  高橋氏は生まれ育ち、暮らしている岩手の県民が、岩手に生まれて良かったと思ってもらえるよう医療や福祉、介護、農業などさまざまな分野で恩返ししたいと訴えた。

  共産新人の吉田恭子氏は同市本町通2丁目の事務所から近くの第一声場所の国道455号浅沼ビル前に移動し、第一声を上げた。

  菅原則勝県委員長が自公政権に退場の審判を下し、新しい政治への第一歩となる歴史的選挙と強調。吉田氏は「派遣切り、雇用破壊、働く貧困層は働くことができない貧困層へと追い込まれた」などと語り、国民の暮らしと権利を守る政治への転換を唱えた。

  幸福実現新人の森憲作氏は午前9時から同市中央通1丁目の選挙事務所の出陣式で必勝を祈願。同9時半ごろから事務所前で第一声を上げた。

  森氏は「単に政権交代や現状肯定の選挙ではない」とし「日本は内憂外患の状態にあり国難が迫っている」と強調。北朝鮮の核ミサイル脅威などへの国防、大幅減税など党政策などを訴えたあと、選車に乗り込み遊説に回った。

  民主前職の階猛氏は同市開運橋通の事務所で出陣式。党の県連役員や県議、盛岡市議、推薦の連合岩手、後援会に交じって達増知事も参加。2年前に後継候補とした階氏の出陣を見届けた。

  大通三丁目の沿道に移動し第一声。階氏は「今の政府与党は国民の生活が第一と考えず、生活を苦しめている」と批判し、政権交代による新しい政治を一緒につくろうと呼びかけた。

  社民新人の伊沢昌弘氏は同市南大通3丁目の事務所で出陣式後、近くの県道で第一声を上げた。党の県議や連合岩手や平和環境県労組センターの幹部らが参加し、代表者がマイクを握った。

  伊沢氏は党の「しごと・くらし・地域」の再建を3本柱とする政策を訴えるとともに、新政権へ社民党が参画することが労働条件整備、政治と金の問題解決、平和に貢献すると存在意義を強調した。

  【 岩手2区 】

  幸福実現新人の工藤哲子氏は滝沢村鵜飼字狐洞の事務所で午前10時半から出陣式。川上義肇後援会長が自民と民主それぞれの政治や理念を批判し、工藤氏が立候補した意義を説いた。

  その後、事務所前で第一声。工藤氏は「党の政策には新しい未来を切り開いていく希望がある」として経済対策、国防などに言及し「この日本を変えていく」と訴えた。

  民主新人の畑浩治氏は滝沢村鵜飼字迫の事務所で午前8時から出陣式。党参議院議員や県議、社民党関係者、推薦の連合岩手幹部らが神事で必勝を期した。

  事務所前での第一声で畑氏は前回選の敗戦後から4年間で12万人と会い、生活が大変という切実な声を多く聞いたことを踏まえ「大変な立場の皆さんにお金、支援が行く政治を実現する」と政権交代を唱えた。

  自民前職の鈴木俊一氏は宮古市を第一声の場所に選んだ。川井村から選車が東進し、会場の宮古駅前に到着したのは午後0時半ごろ。党県連幹部、宮古と山田の市町長、農漁業団体の幹部らが参列した。

  鈴木氏は古里の窮状に「今はまず景気回復に全力を挙げなければならない」と自公の経済対策の継続を訴え、前衆議院議員玉沢徳一郎氏が同行し山田町へ向かった。

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