2009年 8月 24日 (月)

       

■ 県民も一緒に泣いた甲子園 敗れた花巻東に拍手

  第91回全国高校野球選手権大会は23日、準決勝が行われ、花巻東は1-11で中京大中京(愛知)に敗れた。県勢初の決勝進出はならなかった。背中を痛めていた主戦の菊池雄も4回途中から登板したが長打を浴びた。中京大中京の打力が花巻東を圧倒した。盛岡市内では各所にテレビが設置され、通行人らが足を止めて中継画面に見入った。予想外の大差になったが、花巻東の活躍に大きな拍手を送り、多くの県民が選手と一緒に涙した。

  盛岡市盛岡駅ビルフェザンの「出会いの広場」の大型スクリーンでは23日、花巻東の準決勝の様子が放映された。広場に設置されたいすは試合開始前から埋まり、その周りや吹き抜けの階上から約50人が試合を観戦。試合中盤、一時は約80人にも膨れ上がった観覧者はナインの一生懸命なプレーをかたずをのんで見守った。

  試合開始前、市内在住の70代の主婦は「相手は結構打っているチームだが、勝利を目指して応援したい」と気合いを入れた。

  花巻東は5回までに7点を失った。市内の60代の男性会社員は「勝つためには菊池投手が本調子でなければ。相手は投手も打撃もいい。後半も難しいかもしれないが、何とか粘ってほしい。投手が抑えないと攻撃にリズムをつくれないから」と願い、盛岡商業高1年の武田美咲さんは「これから頑張って返してほしい」と応援に力を込めた。

  7回表、花巻東が初めての得点を挙げると、会場は大きな拍手と歓声に包まれた。「逆転の花巻東」を信じて最後まで応援した人たちは、試合終了のサイレンが鳴り響いてもスクリーンを見詰め続けた。ハンカチで目をぬぐう人の姿も。画面に花巻東のナインが映し出されると、健闘をたたえる大きな拍手が贈られた。

  市内の男性会社員(39)は「花巻東はセンバツがよかっただけに期待していた。チームは全体的にいい選手が多く、今大会途中までは得点力もあった。(菊池投手の)アクシデントさえなければ優勝を狙えたのでは。惜しかった」と感想。

  奥州市水沢区の阿部和子さんは「花巻東をずっと応援していた。水沢に帰る電車の時間を遅らせてもこの試合を見たかった。おととい佐藤涼平君がたんかで運ばれてどうなることかと心配したが、きょうは元気で笑顔だったのでほっとした。最後は残念で涙が出たが、準決勝まで来たことがよかった。皆頑張ったと思う」。

  宮古市の主婦(65)は「エースがここまでよく頑張ったと思う。一人ひとりが皆笑顔でかわいいと思った。2年生も出ていたので、来年に期待したい」と望みをつないだ。

  花巻東の父母会会長で、現地応援した菊池雄星君の父の雄治さんは「子供たちは皆、最後まで一生懸命頑張った。ほめてあげたいと思う」と電話取材に答えた。

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