2009年 8月 29日 (土)

       

■ 〈衆院選〉舌戦はきょう限り 各候補、最後の訴えへ

 第45回衆院選は30日、投開票を迎える。本県では1区から4区までに自民、民主、共産、社民、幸福実現の16人が立候補。政権選択を最大の焦点に舌戦を展開してきた。公示は18日だったが、衆議院が解散されたのは7月21日。解散から選挙まで最長の40日となった夏の陣は、異例のロングラン選挙となった。疲弊する地域経済を背景に有権者の関心は高い中、小選挙区は自民と民主の戦いが軸となり、追い風の民主の全県勝利か逆風の自民が底力を発揮するかが注目。公明、共産、社民は比例重視の得票に躍起になってきた。舌戦もきょう限り。最後の訴えを終えて国民の審判を待つ。

 岩手1区は届け出順に自民新人の高橋比奈子氏(51)‖公明推薦、共産新人の吉田恭子氏(28)、幸福実現新人の森憲作氏(52)、民主前職の階猛氏(42)‖国民新推薦、社民新人の伊沢昌弘氏(62)の5人が舌戦を展開。

  高橋氏は、「女性の力で政治を変える」と本県から62年ぶりの女性国会議員誕生を有権者に呼びかけた。党の政策とは別に市議、県議通算14年間で取り組んできた政策、県民の声を「岩手で生まれ、育った」自分が国政に届けると訴える。大学生の長男も選車に乗り込み家族で運動を展開している。

  最終日は紫波町、矢巾町の順に遊説。盛岡市に入り肴町ホットライン、材木町よ市、市中心市街地を回る。早朝は神子田朝市で有権者にアピールする。

  吉田氏は、自公政権退場、選挙後の新政権と是々非々の関係で臨む党のスタンスを主張。政権選択ムード一色の世論に「建設的野党」を標ぼうし、存在感をアピール。県議、盛岡市議らと街頭、個人演説会で政策を訴え、24日には小池晃党政策委員長が来県するなど、比例と連動した増票に全力を挙げている。

  最終日は出身の紫波町から遊説を開始。矢巾町から同市都南、市街地へ入り、材木町よ市を歩く。県委員会のある本町通をパレードして打ち上げる。

  森氏は選挙区内で遊説を展開。「もりもり憲作」の耳に残るフレーズで有権者に呼びかけ、政策を訴えている。最終日は盛岡市中央通の事務所から選車が出発。材木町よ市などを回り、最後に事務所前の街頭で訴える。

  階氏は、脱官僚による「国民を向いた政治」の実現へ政権交代の必要性を訴え遊説している。党のマニフェストにある高速道路無料化や高校授業料無償化などの政策を掲げ「若者に夢を、働く人に誇りを、弱者に安心を」と主張。財源問題も税金のムダ廃止などを説き、正当性を強調している。

  最終日は同市開運橋通の事務所を出発し、午前は市内、午後は都南、紫波郡方面へ。その後肴町、八幡通、大通を歩く。JR盛岡駅前で打ち上げ。

  伊沢氏は、構造改革路線で国民生活を破壊した与党に審判を下し、党の「仕事、暮らし、地域の再建」の3本柱を訴え、比例と連動して戦っている。民主中心の野党連立の一翼を担う立場で、労働、政治とカネの問題、護憲、自衛隊海外派遣にもの申す党の存在意義を説き、支持拡大を呼びかけている。
  最終日は紫波、矢巾両町、正午から盛岡南イオンで街頭演説。市内を回り南大通の事務所前で打ち上げ後、本人の地元青山、みたけ地区を回る。

 岩手2区には幸福実現新人の工藤哲子氏(46)、民主新人の畑浩治氏(45)、自民前職の鈴木俊一氏(56)の3人が立候補している。公示後、各陣営ともに広い2区内を遊説。選挙戦最終日となる29日も最後までそれぞれの政策を訴える。

  工藤氏は28日、宮古市から久慈市、洋野町と沿岸部を回った。街頭では消費税や相続税、贈与税の全廃など党の政策を訴えてきた。29日は二戸市から遊説をスタートし、八幡平市、岩手町を経由して滝沢村の事務所前で最後の街頭演説を行う予定。

  畑氏は28日、岩手町、滝沢村を中心に回った。政権交代の必要性を強調。街頭で「今の生活でいいのでしょうか、今の生活でいいのであれば今の政治、しかし今の生活でいいと思わないのであれば、政治を変え、政権を変え、ともにいい暮らしを作ろう」と訴えてきた。29日は宮古市の魚菜市場を皮切りに、久慈市、二戸市と事務所を構える地域で打ち上げ街頭演説を行い、滝沢村の事務所で選挙活動を終える。

  鈴木氏は28日、久慈市から軽米町、二戸市など県北を回った。6期19年間の実績を強調。街頭では「私には経験がある。実績がある。今自分の持てるもの、そのすべてを持ってこの世界同時不況の中で大変苦況に立つわたしたちの古里の課題、それを解決するためにこれからも国政の場で一生懸命頑張ってまいりたい」と訴えてきた。29日は下閉伊・宮古地区などを回る予定。

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