2009年 10月 26日 (月)

       

■ 花巻東の菊池投手、進路希望は「国内」 全球団OK

     
  会見を終えて緊張が解け落涙する菊池雄星投手  
  会見を終えて緊張が解け落涙する菊池雄星投手  
  日本球界かメジャーかで進路が注目されている花巻東高の菊池雄星投手(18)は25日、花巻市の同校で記者会見し、日本のプロ野球志望を表明した。ドラフトで指名されれば「その球団さんですべてを出し尽くす覚悟で投げたい」と話し、「日本一のピッチャーになってから世界に挑戦したい気持ちです」と決意を述べた。ひとまずメジャーは封印。最終決断は会見の前日だった。監督、両親との4人の話し合いの場で「日本に残ります」と自らの考えを伝えたという。

  菊池投手は佐々木洋監督とともに会見。冒頭「きのう監督さんと両親と自分で話し合った結果、日本でプレーさせていただきたいと思います」と、注目の結論を語った。

  日本を選択したのは花巻東で果たせなかった「本気で日本一」をプロ野球の世界で狙いたいという思いと、「まだまだ自分のレベルは世界に通用しない」という判断が一番の理由。

  ドラフトでは複数球団の1位競合指名が確実視されているが「どの球団さんでもベストを尽くして投げたい」と12球団OKの構え。スピード、変化球、制球などすべての面で「活躍できるレベルにはないと思う」と、体造り、投球のレベルアップを図り、日本ナンバーワン投手を目指す。

  メジャーに関しては、球団との面談で不安はなくなり、日米に育成システムの違いがあっても「どちらもすばらしい環境の中でやらしていただけるのではないか」と話し、「すべての方に納得された上で行きたい気持ちもあり、とにかく日本で力を付けてと思いました」と判断した。

  一方で、「進路の件でたくさんの方々に迷惑をかけて本当に申し訳なく思っています」と、日米20球団との面談、マスコミ取材の殺到、学校の対応など、去就をめぐって痛めた胸中を吐露。「決断した以上は活躍して恩返ししなければならない」と語った。

  会見のやりとりが終わって司会が話している間に菊池選手の目から涙がこぼれた。父雄治さん(49)は「会見が終わったことで、緊張の糸が解れたのだと思う。皆さんの前で初めて心境を吐露し、ほっとしたのではないか」と胸中を推し量った。大きな決断を迫られ悩み続けた18歳の一面を見せた。

  雄治さんは結論について「だいぶ悩んでいたと思う。自分の力を本当に試せる場はどちらが良いのかということだったと思う。本人が決めたのならそれが一番。与えられた環境の中で精いっぱいプレーできれば一番良い」と話している。

  佐々木監督は「最終的に自分で決めたこと。高校に上がるときも地域を大事にして岩手に残ってという気持ちもあったと思う。育てていただいた日本でまた大きく育てていただいて、認めていただいてから行くという形だと思うので、バックアップしたい」と語った。

  盛岡市出身の菊池投手は150`超の速球とスライダーが武器の左腕。今年の甲子園大会で春準優勝、夏4強を残した同校の戦績の原動力となった。今年の高校球児でナンバーワンの注目選手で日米の球団が高く評価し、16日から20日までに日米の20球団が菊池投手、佐々木洋監督と面談した。日本のドラフト会議は29日に行われる。

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