2009年 12月 1日 (火)

       

■ いじめの件数が半減 08年度の県内小中学校

 08年度に県内の公立小中学校で認知された、いじめの件数は441件と前年度(840件)の半数近くに減少したことが分かった。学校や家庭で意識が高まり、「命」や「こころ」に注目した教育活動が行われるなど、いじめを防ぐ取り組みが定着してきたことが一因とみられる。ただ、携帯電話やパソコンを介した周囲が気づきにくい、いじめは増加傾向にあり息の長い取り組みが求められる。

  県教委が発表した08年度児童生徒の問題行動等生徒指導上の問題に関する調査(本県分)によると、いじめの認知件数は小学校220件(前年度479件)、中学校180件(同290件)、高校37件(同59件)、特別支援学校4件(同12件)だった。1校あたりの認知件数は0・62件で全国の2・1件を下回った。

  いじめの種類は「冷やかしやからかい、悪口や脅し文句、嫌なことを言われる」が45・8%と最も多く、次いで「軽くぶつかられたり、遊ぶふりをしてたたかれたり、蹴られたりする」が16・1%、「仲間はずれ、集団による無視」が14・5%と続いた。

  「パソコンや携帯電話等で誹(ひ)ぼう中傷やいやなことをされる」は3・6%だった。

  いじめの発見のきっかけは小学校では「アンケート調査など学校の取り組みによる発見」がトップ。中学校や高校、特別支援学校では「本人からの訴え」が最も多かった。 認知された、いじめのうち95・2%が何らかの取り組みで解消された。

  県教委の佐藤淳子生徒指導担当課長は「市町村の教育委員会でいじめへの対応マニュアルを策定したり、生徒会活動でいじめの撲滅に取り組むなど、学校だけでなく地域や保護者の意識が高まり取り組みが定着してきた成果」と分析。ただ、ネットを介したいじめなどで統計に表れているものは氷山の一角とし「もろ手をあげて喜ぶような状況ではない。いじめは常に起こりうるということを前提に早く気づき、解決していくことが大切」と強調する。

  一方、暴力行為の発生は小学校4件(前年度1件)、中学校53件(同34件)、高校68件(同87件)と中学校での増加が目立った。中学校の暴力行為は全国で4万2754件と前年度の3万6803件を大幅に上回り、本県でも同様の傾向が見られる。

  県内児童生徒の自殺者は中学生1人、高校生2人。リストカットなど自傷行為がみられる子供も増えており、子供の気持ちを受け止める態勢づくりと命の大切さを伝える教育の両面から対策を充実させる必要があるとしている。

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