2009年 12月 20日 (日)

       

■ 盛岡市立、17年ぶりに全国の舞台へ 全国高校サッカー選手権

     
  選手権に向け暗くなったグラウンドで練習する盛岡市立サッカー部  
  選手権に向け暗くなったグラウンドで練習する盛岡市立サッカー部  
  盛岡市立高校サッカー部は30日に開幕する第88回全国高校サッカー選手権大会に出場する。第70、71回大会に連続出場して以来17年ぶり3度目の出場。選手は全国の舞台に向けて毎日グラウンドで激しい練習を積んでいる。目標は1戦ずつ勝ち上がること。チームは21日に岩手を出発し、関東で合宿をしながら31日の初戦に備える。初戦は四日市中央工(三重)と東京都の西が丘サッカー場で午後0時5分キックオフ。

 練習は主に放課後。「そこはとられるぞ」「今のところだ」「もっと早く」。夜間照明のついたグラウンドに澤村勇一監督の声が響く。初戦の相手は選手権常連校の四日市中央工。「判断、プレー、すべてにスピード感のあるチーム」と分析する相手を想定し、プレーの精度を高めるとともに判断力の速さを要求した実践に近い練習を繰り返す。

  「どうしても向こうにボールを支配されるのではないかと思うので、そういう中でどれだけ相手に自由にやらせないか。自分たちが奪って早く攻めるというシーンが2回でも3回でも出てくれば向こうも止まりうちのリズムになるのでは」(澤村監督)。

  「能力的には個々に特別優れている選手はいない」(澤村監督)という今年のチーム。昨年の3年生が引退した冬からボールを止めること、けること、しっかり走れること、基本的な部分に力を入れてやってきたが、なかなか成果には表れてこなかった。

  チームは高総体で遠野に0|3で敗れた。その1カ月後に県のリーグ戦で遠野と再戦。そこで自分たちの方向性をもう一度しっかりと確認し、勝ったことが一つのターニングポイントになった。澤村監督は「生徒にとってはこういうふうにチームとしてやっていけばいいんだという方向性が見えた」と話す。

  遠藤歩キャプテンは「全体的に大きい選手がそろっているのでセットプレーなど空中戦で勝てるチーム」と現在のチームをとらえる。試合を重ねるうちに、徐々に自分たちの強みである高さを生かしたスタイルを確立させていった。

  選手権出場を懸けた盛岡商との県大会決勝は1|1で延長でも決着が付かず、PK戦までもつれた。PK戦ではGK山口裕也が好セーブを連発。それでも「結構自分のミスを味方が助けてくれた部分があった。全国の舞台では甘いプレーをするとすぐに失点につながる」と山口は反省を忘れない。選手権では「一戦一戦目の前の試合に集中してその結果で勝ち上がれればいい」と話す。

  遠藤キャプテンは「相手の1対1に負けない守備や攻撃、あとは空中戦で勝てるかどうかがメンタル的にも握ってくると思う。最後は本当に粘り。ディフェンスでゴールを入れさせない粘り、オフェンスでもゴールを絶対決めるという粘りが必要。まずは初戦突破を目指して頑張りたい」と意気込む。

  澤村監督は「いい準備をしていかに初戦にいい状況、雰囲気で落ち着いて入っていけるかが大切になる。そういった部分をしっかりやりながら、劣性をしがみつき、粘り強くやりながら数少ないチャンスを生かせる試合運びができれば。一戦一戦勝つことがまず大事」と選手権での抱負を話す。

  17年ぶり3度目の出場をOBも待ち望んでいた。全国に初出場した第70回のメンバーでもあるOB会の藤川雄一郎会長も初戦に駆けつける一人。「個々の技術だと盛岡商業や遠野などほかのチームの方が上だと思う部分もあるが、盛岡市立はチームとして勝ってきた。今までのスタイルを変えずに澤村先生を信じて、自分たちを信じて戦ってほしい」と選手を激励する。

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