2009年 12月 29日 (火)

       

■ 簗川ダム事業検証へ 達増知事は国の動向を見守る方針

 国の2010年度予算案が閣議決定された26日、国土交通省は全国136ダム建設事業のうち89事業について事業継続を検証すると発表した。この中には盛岡市川目の簗川ダムも含まれ、予算額の発表が見送られた。簗川ダムは国の補助事業で事業主体が県になる。補助を受けずに県単独費で事業推進も可能だ。これについて達増知事は28日の会見で「何とも言えない」と答えた。

  簗川ダムは治水対策、盛岡市と矢巾町への水源確保(利水など)を目的に整備中で、堤高77・2b、堤頂長241b、総貯水量1910万立方bの重力式コンクリートダム。総事業費は530億円、進ちょく状況は事業費で約5割。現在までに本体は未着工となっている。

  一方でダム整備に伴い水没する現国道106号部分の付け替え道路「簗川道路」は総延長7`のうち市中心部側の約1`を残し、事業の進ちょく状況は今年度末で93%と見込まれている。

  達増知事は会見で「国の趣旨としては何か新しい基準を来年夏までに作りたい、それに基づいて検証してほしいということ。まずはそれができないと動けない感じだ」と述べ、動向を見守る構え。

  国補助のダムは都道府県のやり方があり全国知事会の主張通り、地方との意見交換をした上で進めるのが当然との認識を示した。県単独費による事業推進については「予想が全然付かないので何とも言えない」と慎重だった。

  盛岡市の谷藤裕明市長は「簗川ダム建設事業の継続は検証対象になったが、簗川ダムへの利水参加は今後の安定した水道事業の推進のため有効に機能すると考えている。今後の対応については県と連携をとりながら適切に対応したい」との談話を出した。

  矢巾町の川村光朗町長は「簗川ダムは必要。みんなで長年努力して、ようやく採択を受け工事に入った段階。何としても継続してやってもらいたい。これがわたしたちの願い」と話していた。

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