2010年 3月 1日 (月)

       

■ チリ地震で大津波警報 本県8万人に避難指示

     
  情報収集などにあたった県災害対策本部  
 
情報収集などにあたった県災害対策本部
 
  日本時間の2月27日午後、南米チリ中部沿岸で発生した巨大地震で、気象庁は28日午前9時33分、岩手県沿岸にも大津波警報を出した。県と沿岸市町村は災害対策本部を設置。8万人を超える沿岸部住民に避難指示が出た。久慈港では午後3時49分と同5時1分の2度にわたり120aの津波を観測した。道路や漁港施設が冠水したほか、漁業施設にも被害が出た模様だ。沿岸の道路では通行止めが各所に出た。

  県では警報発表と同時に災害対策本部を設置。三陸沿岸では3bの津波が来ると予想されたため、消防、警察関係など関係機関が連携して住民の避難を最優先に当たった。

  内陸の消防本部も応援出動態勢を取り、各地の災害拠点病院も職員が集散して待機。

  警察は交通規制班が沿岸部で道路の通行止めなどに対応。県警ヘリが上空から偵察した。県の防災ヘリも避難広報、被害確認のため沿岸を飛んだ。

  自衛隊は戦闘機やヘリを発信し上空から偵察するとともに午後4時段階で約5千人が北東北3県の各駐屯地に待機した。海上保安庁も洋上、上空から偵察。県外からは新潟県警ヘリ、海保の新潟ヘリ、秋田・宮城両県の防災ヘリが本県に入った。

  沿岸の全12市町村で午前11時半までに避難指示が出され、発令対象は3万1391世帯の8万2291人に上った。

  県の本部は同11時に第1回本部員会議を県庁で開催し、現状把握と今後の対応を確認。当初出された三陸への津波到達予想時刻に近かった午後1時40分すぎには官邸の平野官房長官、中井防災担当大臣と達増知事がテレビ会議通信を使って情報交換した。

  総務政務官の階猛衆院議員(岩手1区)は同日午前10時ごろ、官邸から現地で情報収集するよう指示を受け、昼ごろの新幹線で戻る日程をキャンセル。午後2時半ごろには、県の対策本部を訪れ、情報交換した。

  本県沿岸の津波は2時8分、釜石で20aを観測したのを皮切りに宮古、大船渡、久慈港で10〜30aを観測。3時ごろ、3時40分前後にも各地で30a以上を観測し、久慈港では3時9分に90a、3時49分に120aの津波を観測した。

  県は午後5時から2回目の本部員会議を開催。状況について意見交換したが、本部に被害の報告は入っていない。達増知事は「大きな被害がないことは良いことだが、引き続き厳しい警戒を続けるように。避難は油断することなく、いろんな手段を使って避難すべき人が残っていない格好を市町村と一緒に作っていくのが大事」と指示した。


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