2010年 1月 6日 (水)

       

■ 試練の年、改善と忍耐 新年交賀会で経営者に聞く

     
  盛岡商工会議所の新年交賀会  
 
盛岡商工会議所の新年交賀会
 
  盛岡商工会議所の新年交賀会は5日開かれた。出席した各業界のトップらに今年の景況感などを聞いた。口から飛び出すのは厳しい経営環境への認識。昨年以上に環境は悪くなると予想している経営者が多かった。新展開を図るより、既存の業務を見直して次に到来するチャンスを逃さないような体制づくりに力を注ぎたいという声も聞かれた。いずれも創意と改善、前向きの努力で打開策を見いだそうとしている。

  あさ開の村井良隆社長は「今年も景気が良くないが、こういう時代は根本から見直すべきとき。じっくり構えて一つ一つを作り替えなければならない。当社では、食にこだわり、食を大切にすることに力を入れる。今年もデフレは続くだろうから安くて品質の高い、しかもおいしい食を提供したい。新商品の開発と販売は、どんどん行い、活性化を図りたい」と力を込めた。

  川徳の川村宗生社長は「今年は昨年以上に一段と厳しい年になろう。個人消費は冷え込んでおり、限界に近い。企業は財務基盤の強化に力を入れるため、収益重視の経営を行うことになろう。そして、企業の特色を出し、攻めの姿勢が必要となる。サービス業である当社は、いっそう楽しい場所を提供し選ばれる店を目指したい」と話した。

  平金の平野佳則社長は「景気が急に回復するとは考え難い。むしろ当面は厳しい環境が続くと見ていいのでは。そんな中で今年は経営改善を目指し目標設定に取り組みたい。心身ともに」と話した。

  中央映画劇場の幾田和実社長は「昨年末には映画館通りにLED(発光ダイオード)を設置し明るさが増した。街が元気になる。今年の正月は洋画が大ヒットしているが、これから邦画の大作も上映される。映画産業もどうなるか先が見えないが、頑張る時代にある」と大作に期待していた。

  高橋真裕岩手銀行頭取は「アジア経済圏が元気があり日本の製造業も上向き。新年の前半はまだその余波は及ばないが、日本政府の経済政策も加え後半からの景気は期待できるのでは。金融機関の競争は激化する。どう生き残るかは最終的には選ばれる銀行になるかどうか」と話した。

  イオンスーパーセンターの奥野善徳社長は「11月ころからいよいよ食品にまで(景気の)影響が来た。比較的、不景気に強かったがリーマンショックから一回りして食品にも来ている。これまでは外食を控える人がいて食品は良かった。年末はぎりぎりまで頑張って安い食品がよく出た。年始は今年は正月が3日までで短かった。今年はこの状況が続き、実用品が強いのではないか」と話した。

  四季亭の女将(おかみ)の林晶子さんは「二番底や三番底などと言われている。事業仕分けで厳しくなれば、観光は衣食住より後に来るので大変かも知れないが、ほっとする空間を求めていらっしゃる人をもてなしたい。わざわざ盛岡まで来てくださったお客さんに良かったと言ってもらえるように」と話した。

  協栄テックスの阿部邦敏社長は「どん底ではないか。会社としてはビルメンにこだわらず新製品開発に力を入れており完成に近い。O|157やインフルエンザなどの事前予防のため、厨房に塗布する光触媒。新製品で頑張りたい」と話した。

  北日本建機工業の大橋義光社長は「年末から年始にかけて探ってみたら、夏場にかけてより厳しくなる状況とみられる。その中でも状況にくじけず自分たちの特長を出していくこと。岩手の公共事業に依存した体質をどう克服して自分の仕事を見つけだしていくか。必ず道があると思う」と話した。

  県中小企業団体中央会の鈴木宏延会長は「難しい状況に来ているのではないか。後半になって良くなるのを期待する。やはり東アジアでこれから伸ばしていくところに日本が入り込んでいけるか。岩手については自動車産業とIT産業が速いピッチで回復すれば、良くなるのではないか。最近は地場の物が見直されているので、地場の特色を出したものが認められれば、岩手は早く回復するのではないか」と話した。

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