2010年 1月 12日 (火)

       

■ 〈夜空に夢見る星めぐり〉246 八木淳一郎 今年の天界事情

     
  木星はひときわ大きく明るい。街の明かりに消されて他の星々が隠れていても、木星だけは夜空の旅につきあってくれる。(撮影場所は種山が原・遊林ランド駐車場、2009年10月12日)  
 
木星はひときわ大きく明るい。街の明かりに消されて他の星々が隠れていても、木星だけは夜空の旅につきあってくれる。(撮影場所は種山が原・遊林ランド駐車場、2009年10月12日)
 
  昨年は世界天文年ということでわが国をはじめ多くの国々が天文に関するイベントを行いました。ガリレオが人類史上初めて望遠鏡を天体に向けてから400年という節目の年を記念したものでした。

  7月22日はトカラ列島など国内で見られる皆既日食が話題となって連日マスコミでも報じられ、ひとしきり日食ブームを巻き起こしました。

  硫黄島方面の太平洋上では晴天に恵まれて6分以上にもわたる長い皆既日食を観測できましたが、中国大陸やトカラなどに出掛けた人は悪天候のため見ることができませんでした。つくづく日食は水ものと思い知らされました。

  蛇足ながら、小生は幸運なことに過去3戦3勝という戦績で、ハイ、それぞれ、29秒間(あっという間の…)、2分30秒間、6分40秒間(余裕たっぷり!)の皆既日食を堪能しております。

  ちなみに今年は7月12日にイースター島からチリ、アルゼンチンにかけて、最大で5分20秒間にわたる皆既日食が起こります。

  さてそのほかには今年の天文現象はどんな様子でしょう。人気者の土星は昨年は15年ごとに起こる輪の消失がありました。今年は3月ごろから7月ぐらいまでが見やすい時期ですが、まだ輪の方は細めであり、物足りないと言えばそうかもしれません。

  火星は今の時期から3月いっぱいあたりまでが見ごろです。望遠鏡で模様がどこまで見えるか多くの人にチャレンジしてほしいものです。

  土星も火星も冬の時期に見ごろの季節を迎えますと、高度が高くてそれだけ安定した像を見ることができます。しかも建物などの影響も受けにくいことも有利です。

  見ごろの時期が夏ですと、かなり低いところにあって隣の屋根にかくされてしまうなど、やきもきさせられます。

  月も同様です。何故、惑星や月の高さが季節によって変わるのでしょう。しかも惑星の見ごろのシーズンが年によって違ってくるのはどうしてでしょう。それを理解するには何と言ってもプラネタリウムが一番です。

  昨年はオリオン座流星群のことを随分とマスコミがとりあげてくれました。今年の流星群はどうでしょうか。10月のオリオン座流星群や11月のしし座流星群は、今年は残念なことに月明かりに邪魔されてあまり期待できそうにありません。

  しかし一方、8月のお盆のころによく流れるペルセウス座流星群は実に好条件です。流れ星に願い事をかけるチャンス?とばかりに、ことにも○活を計画している善男善女の方々はこの際頼りにしてみるのも一興かと…。
(盛岡天文同好会会員)

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