2010年 1月 17日 (日)

       

■ 「陸山会」で3人逮捕、衝撃 達増知事、検察を批判

     
  小沢氏のポスターが貼られた民主党県連事務所前  
 
小沢氏のポスターが貼られた民主党県連事務所前
 
  民主党幹事長、小沢一郎氏の資金管理団体陸山会の土地購入資金原資問題で、15日から16日にかけて石川知裕・衆院議員(36)‖民主、北海道11区‖、池田光智・元秘書(32)、大久保隆規・公設第1秘書(48)の3人が東京地検特捜部に逮捕された。県内政界も大きな衝撃を受け、盛岡市大通3丁目の民主党県連事務所はひっそりと静まりかえった。

 ■達増知事

  達増知事は石川議員らの逮捕を受けて、盛岡市内で報道陣の質問に応じ、「ひどいと思う。資金管理団体で土地や建物を購入するのを、実質的に議員本人が立て替えたのを届けていなかったのを逮捕するのは。議員の場合、憲法に不逮捕特権があるのは議員の日常活動、メーンの国会活動だが。民主主義を守るため議員の自由度は尊重すべきという建前から言うと、逮捕はおかしい」と検察を批判した。

  国会開会直前の逮捕について「あさって国会が始まる。事実上、会期中に逮捕されるのと変わらないと思う。日本の民主主義を守る観点から大分おかしくなってきている。それを正していくのは民主党も幹事長はじめ先頭にきちんとやっていった方がいい」と述べた。

  「小沢一郎は田中角栄や金丸信の政治とは徹底的に決別してクリーンな政治で日本を動かしていこうと一貫している。そこは尊敬に値する」と政治倫理に信頼を寄せた。

  検察に対して「ゼネコン談合疑惑に関するところは何の証拠もないまま、もしそれが理由で逮捕しているなら見込み捜査で逮捕している。見込み捜査で議員を逮捕するのは議員不逮捕特権の制度の趣旨に反する。証拠があるならいいが、証拠がないから本人をたたけばほこりが出るかもという発想で議員を逮捕するのは、一線を越えている」と捜査の手法に不信を示した。

  小沢氏と検察との対立について「検察と戦うという表現はともかく、日本の民主主義を守るために必要なことをやっていくのは正しいことだ」「基本的に4億円がポケットマネーやそれに類するものであることを疑う理由はない。それをどうすれば証明できるかということに腐心する必要はない」。

  参院選への影響については「検察の今回の一手は生きる目のない一手。ひとつ石を取ったと思っているかもしれないが、やがて全体がひっくり返る性質の一手だ。選挙に向けてはもっと大きい石を民主党が取って民主主義を守るためには民主党しかないと、かえっていい方向に行くかもしれない」と述べた。

  ■自民党県連幹事長

  自民党県連の千葉伝幹事長は、「元秘書ら3人が逮捕される異常事態。その人たちだけの責任で済まされるかという話にもなる。小沢氏の責任はどうなのか。何もしていない、やましいところがないなら、国民の前で説明責任を果たすべき。それをしないで党大会で続投ということになったようだ。自分の責任は感じていないのか。民主党の体質として内部的な声が出ないらしく、自浄作用が働かないのでは。自民党も過去に問題はあったが、そのたびにきちんと責任を取ってきた。小沢さんがあくまで秘書たちの責任にするなら、国民や県民が納得できない。今後さらに捜査が進む中で鳩山政権や小沢さんの求心力に影響が出るのではないか」と話した。

  ■民主党県連事務所

  民主党県連役員は16日の党大会のため上京している。事務所の職員は「特に何もない」と述べた。

  民主党の喜多正敏県議は同日、盛岡市内で「コメントすることはない。早く景気が良くなってほしい」と述べた。

  ■奥州市後援会

  政治資金規正法違反での3人の逮捕に対し、奥州市内の後援会幹部は「記載の仕方はまずかったが、修正で済む話。検察が自身のメンツでこじつけで逮捕し、小沢先生をつぶそうとしているように見える。今後の行方を心配しているが、(小沢氏を)信じている部分のほうが大きい」と話した。

  今夏に行われる参院選について、この幹部は「(岩手選挙区では)それほど影響はないと思う」と語った。

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