2010年 1月 18日 (月)

       

■ 現職藤原氏、無競争の公算 紫波町長選あす告示

     
  新年度から開発が本格化する紫波中央駅前の町有地  
 
新年度から開発が本格化する紫波中央駅前の町有地
 
  任期満了に伴う紫波町長選挙は19日に告示される。これまでのところ立候補を予定しているのは4選を目指す現職の藤原孝氏(71)だけで、無競争の公算が大きくなっている。町では公民連携の手法で大規模な日詰西開発を進めているが、事業の規模の大きさに対して十分住民の理解が得られているとは言い難い。選挙が無競争となることで、これまで3期12年間の藤原町政に対する住民の評価が見えにくくなるのは避けられない。

  紫波町内では新年度から日詰西開発が本格化する。日詰西開発は民間資金を導入して中心部を整備しようとするもの。開発費は町の年間予算を上回る多額なものになる。開発した新市街地では新たな産業の創出を含めた多様なソフト事業を展開する。日詰商店街や東西の農村地域との結び付きを図り、町全体ににぎわいの創出を図るという構想。

  新年度には核施設の一つとなる県サッカー協会のフットボールセンターの整備、(仮称)紫波町交流促進センター整備も動き出す。

  公民連携の手法で町の中心部を新たに整備する大規模開発は、人口3万人規模の自治体では全国的にも例がなく、成功すればモデルケースになるといわれている。しかし前例がないだけに計画通り進むかどうかは不透明な部分も多い。町民から理解を得るには、より具体的なイメージを示していくことが求められる。

  医療体制の整備も町民からの大きな要望になっている。紫波地域診療センターの入院ベッド無床化から今年度末で1年を迎える。紫波町は盛岡の近くにあり医療環境的には恵まれている。一方で、盛岡の高度医療設備を備えた病院で救急治療を受けた人が数日で退院させられるケースも出ている。

  こうした受け皿が欲しいという町民からの声にどう応えていくかが課題だ。しかし地域診療センターに代わる施設を用意するのは難しい。医師不足や県立病院の赤字など外的な課題、要因は大きく、町単独で解決の方向を見つけるのは容易ではない。

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