2010年 1月 19日 (火)

       

■ 〈世界遺産平泉登録〉推薦書提出が正式決定 来年夏の実現目指す

     
  ユネスコ世界遺産センターに提出される「平泉-仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群-」の世界遺産登録推薦書の控え  
 
ユネスコ世界遺産センターに提出される「平泉-仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群-」の世界遺産登録推薦書の控え
 
  世界遺産条約関係省庁連絡会議が18日、東京都内で開かれ、平泉の文化遺産に関する世界遺産登録推薦書「平泉|仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群|」のユネスコ世界遺産センターへの提出が決定した。来年夏の世界遺産委員会での登録実現を目指す。

  推薦書は本文、図面、写真などA4ファイル3冊分と映像資料。推薦書の本文は英文約300ページで、説明のための図面や写真も盛り込まれている。今月中に外務省を通じて同センターへ提出される。

  推薦書が受理されると、今年夏から秋にかけ国際記念物遺跡会議(イコモス)による現地調査が行われ、2011年5月ごろ、イコモスによる評価結果の勧告がある。同年夏にバーレーンで開催が見込まれる第35回世界遺産委員会で登録の可否が決定する。

  推薦書提出が正式決定したことについて達増知事は「関係者はもとより、県民や各界の方々に改めて感謝したい。さらに気を引き締め、今年のイコモスの現地調査に万全の態勢で臨み、登録を確実なものにしたい」と談話を発表した。

  平泉の文化遺産は08年7月にカナダ・ケベックで開催された第32回世界遺産委員会で登録が見送られ、その後、7回にわたる推薦書作成委員会(委員長・工藤雅樹福島大名誉教授)などを経て、新しい推薦書が完成した。

  構成資産は中尊寺、毛越寺、観自在王院跡、無量光院跡、金鶏山、柳之御所遺跡の6つ。9つあった構成資産を5つに絞り込み、さらに毛越寺に含まれていた観自在王院跡を独立させ、浄土を表す建築や庭園、遺跡群としての分かりやすさに配慮した。

  推薦書では平泉の文化遺産について「浄土思想を含む仏教の伝来・普及に伴い、寺院における建築・庭園の発展に影響を与えた価値観の交流を示す」と説明。「地上に現存するもののみならず地下に遺存する考古学的遺跡を含め、建築・庭園の分野における人類の歴史の重要な段階を示す傑出した類型」と位置付けた。

  構成資産から外れた白鳥舘遺跡、長者ケ原廃寺跡、骨寺村荘園遺跡、達谷窟の4資産は改めて文化遺産としての学術的な裏付け調査を進めた上で追加登録を目指す方針で来週にも関係3市町と県との打ち合わせが始まる。


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