2010年 1月 20日 (水)

       

■ 盛岡藩の絵師と盛岡八景 中央公民館で特別展

     
  狩野存信の「三顧図」(絹本軸装)  
 
狩野存信の「三顧図」(絹本軸装)
 
  特別展「盛岡藩の絵師と盛岡八景」が3月22日まで、盛岡市愛宕町の市中央公民館郷土資料展示室で開かれている。「盛岡八景」とは盛岡を代表する景観として、江戸時代中ごろから描かれてきた名勝地。今展ではその情景をモチーフにした絵画のほか、盛岡にゆかりのある絵師による江戸から明治初期にかけての作品約20点が展示されている。

  江戸時代、琵琶湖の「近江八景」にならって、各地の藩庁所在地を中心とした名勝地が八景として選定された。盛岡でも季節ごとの風物を取り上げ「太田落雁」や「北山晩鐘」「岩鷲(岩手山)暮雪」などが題材になっている。江戸時代中期の巻子本では水墨画の八景に和歌が詠み込まれている。

  「盛岡八景帖」は明治期に活躍した四条円山派の川口月嶺とその門人たちが絹本に山水画で描いたもの。和歌と漢詩も組み合わせて見開きの画帖に仕立てている。

  江戸生まれで全国的に活躍した柴田是信は「船橋八景図」を残した。北上川に架かる舟橋から岩手山にかけての風景を柔らかな淡墨で描写。制作年は1841年(天保12年)とされる。

     
  巻子本「盛岡八景」(江戸時代中期)の「岩鷲(岩手山)暮雪」  
 
巻子本「盛岡八景」(江戸時代中期)の
「岩鷲(岩手山)暮雪」
 
  盛岡藩のお抱え絵師の狩野存信の作品は「三顧図」(絹本軸装)を展示。中国の三国時代、劉備玄徳が諸葛孔明を迎える際に三度訪ねたという「三顧の礼」に由来する漢画。雪景色の中に生き生きとした人物の表情をとらえている。

盛岡駅開業120年を記念して、川口月村の「岩手県鉄道沿線名勝図巻」(1889年)も紹介。一関停車場から青森停車場までの鉄道沿線の名所と風景を図巻にしている。

  午前9時から午後5時(入館は同4時半)まで。月曜休館だが最終日は開館。入場料は大人150円、高校生100円、小中学生50円。作品は1カ月ごとに入れ替える。


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