2010年 1月 21日 (木)

       

■ 〈お父さん絵本です〉293 岩橋淳 100かいだてのいえ

     
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  今週の1冊は、絵本としてはいささか規格外。というのは、ご覧いただいているこの表紙は、向かって下が背表紙側なんです。つまり、本来は左開き横型サイズの絵本を90度回転させて置き、表紙を上から下に向けて開いて読むことになります。なぜこんな形になったのかというと、本作のいわば主役であるところの建物が「100階建て」という規格外だからにほかなりません。

  星を見るのが好きな男の子トチくんに届いた、1通の招待状。それは、100階建ての家の住人からのものでした。いったい誰が、なんのために?

  地図をたどると、トチくんもよく知っていたはずの森の中に、それはこつぜんと現れます。最上階に住むという招待状の主に会うため、足を踏み入れると…?

  世界一高いビルは、今のところ中東はドバイにある地上828b、162階建てとのこと(ただあぜん)ですが、住宅専用としてはおそらく最高峰と思われるこの建物、見開き2ページが10フロア、10種類の虫や動物たちが住人です。それぞれ個性的にカスタマイズされた住居は、誰もが身に憶えのある、昔日の「秘密基地」(そう言えばいろんなモノ持ち込んだものです)を彷彿とさせるものがあり、楽しい道中が展開されます。

  さてペントハウスで待ちうけるのは? 姉妹編『ちか100かいだてのいえ』も好評です。

  【今週の絵本】『100かいだてのいえ』いわいとしお/作、偕成社/刊、1260円。

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