2010年 1月 25日 (月)

       

■ 小沢氏聴取、県内政党の評価二分 民主「国民は理解」、野党「疑惑深まる」

 小沢一郎民主党幹事長が23日に東京地検特捜部の事情聴取を受け、その後記者会見した。県内政界では民主党が「国民の理解をいただけると思う」と説明責任を果たしたと受け止める一方、野党は「ますます疑惑は深まった」(共産党)など逆の評価。連立を組む社民党も政治責任への対応不足を指摘し、今後の展開を注視していく姿勢を示している。

  民主党県連の工藤堅太郎代表は、小沢氏の事情聴取に応じ直後に会見した対応について「これまで捜査中ということで発言を控えてきたが、執ような検察のリークなどで国民が動揺していく状況から、聴取に応じ国民に説明して国会運営や選挙への影響を取り払おうというのが大きいと思う」と受け止める。

  小沢氏の会見や声明文を受け「潔白を信じている。国民の理解をいただけると思う」とし「なぜなら田中角栄さん、金丸信さん、竹下登さんたちのことをそばで、こういうことをやっちゃならないというのを見て来た小沢幹事長が法に触れることをするはずがない」と、信頼を寄せる。

  「幹事長を続けていってほしい。強大な官僚機構から国民の手に政治を取り戻すためには小沢さんのような力を持っていないと無理。小沢さんという存在がいかに大きいかを国民に分かってもらいたい」と幹事長続投を支持する姿勢を貫いている。

  連立政権を組む社民党の小原宣良県連合代表は「事情聴取や記者会見は当然の対応。会見自体、ほぼ(疑惑を)全面否定しているが、司法が白黒をつけることであり、どうこうということはできない」と、政治資金規正法などの法令違反の疑惑については慎重に答える。

  半面「問題は政治と金の問題に対してどう向き合うかという政治姿勢が問われていること。なぜ多額の献金を必要とするのか。細川連立内閣の時に政党助成法を成立したときに中核を成していた一人が小沢氏。企業・団体献金の全面禁止に自民党が反対して抜けたあのときに帰って考えると、政治家としての政治責任がある」と指摘する。

  「政治責任に対する説明が決定的に足りないので、しっかり見ていかなければならない。」と今後の推移を注視していく構えだ。

  野党側の小沢氏への疑念は薄められていない。自民党の鈴木俊一県連会長は「それまでは世論調査を見れば、圧倒的多数の人が説明責任を果たしていないという状況で、事情聴取の要請をずっと受けてこなかった。遅きに失した」と指摘。

  しかも、自身の印象として「事情聴取をしてそれで幕引きをする、終わりのセレモニーだという感じはしない。さらに捜査の展開があるのではないか」という思いがあるという。説明責任の問題でも「目新しいものはない、従来の主張をしているだけ。けっして会見をもってすべて世論が納得したということにはならない」と評価していない。

  幹事長の続投については他党の幹事長職で「民主党が決めるべきこと」としながら「わが党の幹事長がこういうことになったとすれば、まず党内から批判が出る。出ないのが不思議だ。わが党だったら幹事長は辞めているだろう」と党の体質を問題視している。。

  公明党県本部の小野寺好代表は「今まで周辺、本人がしゃべってきたことと全然変わりない記者会見だったようで、そんなことで地検特捜部がはい分かりましたで終わるんだろうかという疑問を持つ」と話す。

  23日の会見でも説明責任を果たしていないとし「4億円の出所がどこなのか不思議だというのが普通の感覚ではないか。そこの説明がされていない」と疑惑の核心を取り上げた。

  共産党県委員会の斉藤信副委員長は「疑惑はますます深まった。核心は小沢氏が出した4億円の中にゼネコンからの裏金が充てられたのかどうか。裏金を否定しているだけで、疑惑は解消されていない。徹底的に糾明されるべきだ」と同様の問題を指摘。

  「知らない、知らないで、結局責任逃れだ。国会や県政の場で徹底的に追及していかなければならない。政治的、道義的問題も問われ、この問題で民主党から究明しようということが出てこないのがおかしい。小沢氏だけではなく、民主党が調べて説明するべきだ」と批判の声を上げている。


本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします