2010年 1月 29日 (金)

       

■ 〈よしこさんのおいしい岩手〉20 ひっつみ・チリコンカン 丸山淑子

     
   
     
  初めて食した岩手の郷土料理は「ひっつみ」でした。時は春。越冬ジャガイモ・ヒロッコ・煮干の汁にヒラヒラと浮いていました。味付けはシンプルなしょうゆ味。「おいしい!これ何?何?」と感動し、それ以来、「岩手のパスタ」として、わが家の食卓に登場します。チリコンカルネ(辛い豆肉シチュー)に、「ひっつみ」を入れたわが家の定番です。

  【材料 2人分】1人分463`i

  ひっつみ(地粉100c、塩少々、水60_gくらい)、合いびき肉80c、タマネギ1/2個、ニンジン1/3本、ゆでた金時豆カップ1、ニンニク2片、水カップ1/2、ホールトマト1缶、コンソメの素2個、オリーブ油大さじ1/2、ローリエ1枚、こしょう・チリソース各少々

  【作り方】

  @ボウルに粉・塩少々を入れ、水を加えて混ぜ、ひとまとめにする。台の上に取り出し、生地を手のひらでこすり付けるように向こう側にのばす。生地を折ってのばしを繰り返し(3分)、丸めてボウルに入れ(柔らかさは、赤ちゃんの耳たぶくらい)、ラップをかけて30分以上置く。大きく薄くちぎって、ゆで、浮いてきたらざるにあけて水気を切る。

  Aタマネギ・ニンジンは、みじん切りにし、ニンニクはつぶす。

  Bフライパンを温めてオリーブ油を入れ、強火でひき肉をいためる。肉の色が変わったらAを加えていため、タマネギが透き通ったら水・金時豆・コンソメの素・ローリエを加え、ふたをして中火で15分煮る。ホールトマトを加え、トマトをつぶしながら強火で5分煮る。@を加え、こしょう少々で味を調える。器に盛り付け、好みでチリソースをかける。

  【ポイント】

  @手のひらのつけ根でこすりつけるようにこねる!生地がグンとなめらかになります。

  A30分以上置く!生地が良くのびます。

  【栄養ひと口メモ】

  小麦は炭水化物が70%強、ふすまを取り除くと、特に注目成分はありません。「古事記」にも登場する古い穀物、麦。米と雑穀で有名な岩手県ですが、麦の歴史も古いです(幻となった小麦も多々あり!)。南部小麦(生産高の90%強)は60年近く栽培され、適度な歯ごたえ・風味の良さで人気です。粉質は中力粉と強力粉の中間位。地粉は吸水が良いので、輸入小麦より水分を少なめにし、様子を見ながら水加減をしてください。あらっ、「ひっつみ」を作り続けてきた皆さんには、申し上げるまでもなかったかも。
  (料理研究家、大迫町在住)


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