2010年 1月 30日 (土)

       

■ 盛岡大附、2回目のセンバツ 雪の練習場に帽子舞う

     
  センバツ出場が決まり喜ぶ盛岡大附野球部の部員  
 
センバツ出場が決まり喜ぶ盛岡大附野球部の部員
 
  第82回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高野連主催)の出場校が29日に決まり、盛岡大学附属高(小田隆博校長、生徒435人)が代表32校に選ばれた。同校の甲子園出場は春夏を通じて8度目、センバツ出場は03年以来7年ぶり2度目。同校のグラウンドで出場の知らせを聞いた部員は喜びを爆発させた。

 部員はこの日も盛岡市鍋屋敷のグラウンドで普段通りの練習を行っていた。午後3時30分すぎ、「出場おめでとう。盛岡大附高」と書かれた紙を持った小山浩史副校長がグラウンドに到着。雪の積もったグラウンドでランニングを終え、準備体操中の部員に出場が知らされた。

  寒さの中でかみしめるように小山副校長の話を聞いていた部員たち。第62回秋季東北地区高校野球大会準優勝の成績からセンバツ出場が有力視されていたが、やはりどこかに不安もあった。出場を改めて実感すると全員で帽子を空中に放り投げ「やったー」と大声で喜びを表現した。

  今年のチームは右腕の白石猛紘投手(2年)、左腕の高藤祐地投手(同)の2枚看板。秋季東北大会決勝では延長戦の末、0|1で秋田商業にやぶれたものの、高い守備力と投手力を誇る。

  白石投手は「やはりホッとしているが、決まってホッとしているだけではいけない。センバツに向けて一層意識を高く取り組んでいきたい」と気持ちを引き締めた。「自分たちのチームは技術ではないので、心で勝つ野球を目指してやっていきたい。打ち取ればリズムがつくれるので、リズムをつくって攻撃につなげられるピッチングをしたい」と話した。

  高藤投手は「決まったということはあくまで通過点。もう一度センバツに向けて自分を追い込んでしっかりした体で臨みたい。秋同様、気持ちで負けないことだけを考え、しっかり自分のできることを精いっぱい出して戦いたい」と意気込みを新たにした。

  女房役の槻舘洋弥捕手(同)は「とてもうれしい気持ちはあるが、まだ甲子園に向けて期間があるので練習ももっと気持ちを入れて取り組みたい。まだ盛岡大附は1勝もできていない。絶対に1勝できるようチーム全員が一つになり、心でどのチームにも立ち向かっていきたい」と話した。

  冬の厳しい寒さの中練習する部員の姿を見てきた父母たちにとってもセンバツ出場の喜びはひとしお。野球部父母会の高藤晴夫会長は「まずはずっとこの日を待っていたでしょうから、おめでとう、良かったなと声を掛けてあげたい。去年の秋季大会、東北大会が終わってから(センバツ出場)濃厚という話は聞いていたが、こうして決まると喜びもひとしお」と部員とともに出場を喜んだ

  同校野球部は1980年の創部。夏の甲子園は95、96、01、03、04、08年の6度、春のセンバツは03年に出場している。甲子園ではこれまですべて初戦で敗れており、今回のセンバツでは悲願の1勝を目指す。

  08年8月から監督を務める関口清治監督は同校が甲子園に初出場した95年夏の捕手でもある。「先輩の負けを彼らに押しつけるのは嫌だが、どこよりも価値のある1勝になる」と甲子園での勝利を誓う。

  「本当にうれしい気持ちはいっぱいあり表現したいが、それと同時に責任もかなり感じる。昨年の花巻東の活躍もあるので、岩手の勢いをここで止めてはいけないという思いもある。それとは別に、自分たちの県大会、東北大会でやってきた野球をそのまま出したい」と話した。

  実践に近い練習をするためチームは2月24日から福島県、3月3日からは沖縄県で合宿を組み、同13日に大阪府入りする予定。大会は兵庫県の阪神甲子園球場で3月21日に開幕し、32校が優勝をかけて熱戦を繰り広げる。

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  法貴敬県教育長は「岩手の高校野球が全国から注目されている中、堅守と粘り強い攻撃力でつかんだ選抜出場に、県民の期待は大いに高まっております。本大会では、多くの人たちに夢と感動を与える活躍を期待しています」とコメントを発表した。

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