2010年 2月 5日 (金)

       

■ 歴史文化構想に4本柱 盛岡市策定委が次代継承へ討議

  盛岡市歴史文化基本構想・活用計画に関する策定委員会(委員長・熊谷常正盛岡大学教授、22人)は5日、市内で第3回会合を開いた。市が国のモデル事業として市内にあるさまざまな文化財を再認識、再評価して活用、次代へ継承する構想などの内容について討議した。同日は文化庁の調査官も出席し事業の狙いについて説明した。

 八巻恒雄教育長は冒頭、「事業は3カ年で来年度が最終年。文化財が市民により身近なものとなり誇りと親しみを持たれる構想を策定したい。そこで保存や充実が図られる」とあいさつで述べた。

  文化庁から出席した梅津章子文化財調査官は「文化財は指定されると、それまで調べてきた背景が飛んでしまう」と事業の趣旨を改めて説明した。

  「事業を通じ指定前提の価値ではなく、生活や文化、歴史的背景など違う側面からとらえる。美術工芸品を宗教や自然・気象の側面からとらえてみる。時代とともに急速に失われる有形・無形の文化財について、地域のアイデンティティーを確認するために活用を」と内容に期待した。

  事業は08年度に着手。今年度は市全域で町内会・自治会から年中行事、神社・仏閣から例祭、伝統的祭事などについて調査。昨年設定した▽盛岡城と城下町▽商家と街道筋の暮らし▽縄文時代遺跡群と厨川城跡|など6テーマ7モデル地区についても調査した。

  今回は構想の大きな柱4本、それに基づく骨格となる各項目の章立てに関して市側の案が示された。

  大きな柱は▽南と北の文化の境界(縄文〜中世における盛岡の北と南)▽人と物の十字路(河川と街道における交流と集散)▽信仰の山|修験道と民俗芸能(岩手山、早池峰山、姫神山、南昌山など)|など4つ。

  委員からは柱について表現に盛岡の特性を盛り込むこと、項目に関しては郷土芸能など無形文化財の継承に関する市民参加、まちづくりの視点などを盛り込むよう意見が出た。

  次回3月の会議で今回の意見を反映させ、さらに肉付けした構想案が示される予定。市民意見の募集を経て、10年度に構想と活用計画を策定し、11年度に具体化していく考え。

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