2010年 3月 8日 (月)

       

■ 心の扉は内側からしか開かない チャイルドライン開設目指しいわて準備会

     
  チャイルドラインいわて設立に向け、啓発をかねたフォーラム(アイーナ8階)  
 
チャイルドラインいわて設立に向け、啓発をかねたフォーラム
(アイーナ8階)
 
  虐待やいじめを受けた子どもたちの声に耳を傾けるフリーダイヤル「チャイルドライン」を本県に普及させるため、チャイルドラインいわて準備会が5月の組織設立、10月の開設を目指している。7日、盛岡市盛岡駅西通のアイーナでフォーラムが開かれた。子どもたちの「心の扉は内側からしか開かない」との考えに立ち、受け手ボランティアの確保などに取り組んでいく。

  チャイルドラインは18歳未満の子どもたちが対人関係や家族、いじめ、性に関する悩み、最近増加中の架空請求などで困ったこと、誰かに伝えたい気持ちを匿名、秘密厳守で話せる電話。世界30カ国以上、日本で36都道府県に広がっている。

  NPO法人チャイルドライン支援センターを中心に、都道府県の既存団体や新設された組織など65団体が活動している。年間24万件の電話が寄せられるという。全国一律のフリーダイヤル0120-99-7777で月曜から土曜の午後4時から同9時まで研修を受けたボランティアが話を聞いている。

  準備会によると、東北では宮城、秋田など4県に体制ができており、1月に福島県内で設立の動きが出た。本県を残すのみとなっている。準備会は大学教員、児童養護施設や市民団体の関係者らが呼びかけ人となり、ボランティアや運営資金の確保に向け、現在取り組みを進めている。

  フォーラムは支援センター理事でチャイルドラインみやぎの小林純子代表理事が講演。呼びかけ人の三上邦彦県立大学准教授、藤澤昇みちのくみどり学園長、伊勢志穂市議のほか、精神科医の智田文徳岩手晴和病院医師、須山通治弁護士が本県のチャイルドライン設置の必要性や期待について意見交換した。

  小林さんは宮城県で寄せられる電話の内容から現在の子どもたちの姿を説明した。具体的には友人、学校、家族の人間関係、男子に多い性、いじめ、進路、虐待、自傷行為、インターネットの架空請求などがある。いたずらで電話する子ども、話を切り出せず数分無言の場合もある。そうした声、声なき声に粘り強く対応する。

  特に家族関係では子どもたちの心の不安を反映してか、孤独感を強く持っている。虐待などで崩壊した家庭は、家庭の体をなしていない。そういう子どもは優しくしてくれる人にひかれ、妊娠や犯罪に向かうこともある。自分の居場所をそこに見つける。

  小林さんは「一人ひとりの子どもに寄り添い、声を聞くだけでなく、子どもの環境を大きく変えていくことも役割。実態を知ることで行政や関係機関に声を届ける。その意味で設置の意義は大きい」と訴えた。

  準備会では運営費となる資金の支援・寄付を受け付けている。会員または支援会員の場合個人で年間2千円(一口)、団体で同1万円。問い合わせ、寄付申し出は事務局の打田内さん(電話090-6257-9251)へ。

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