2010年 3月 14日 (日)

       

■ コンサル委託を否決 上厨川土地区画整理組合

 運営難に陥った盛岡市の上厨川土地区画整理組合(高橋運吉理事長、組合員127人)の総代会は12日夜、同市前潟の土淵地区活動センターで開かれた。議題は前回から持ち越された総会開催までのコンサルへの業務委託議案1件。理事会への不信感は強く、総代は反対多数で否決した。これにより無償協力してきた県外資本のコンサルタントは撤退することになる見込み。組合の運営は一層厳しくなるとみられる。

 これまで説明会や前回総代会はたびたび3時間以上にわたってきた。今回はわずか1時間で採決になった。反対者が挙手する方法で総代17人のうち議長を除く出席者10人、書面5人による採決で、出席者全員と書面2人の12人が反対。議案は否決となった。

  理事会側は前回の議論で総代から受けた指摘や認可権者の市の指導を踏まえて議案を準備。その後総代側が反発するとの情報を入手し総代会に臨んだ。高橋理事長は冒頭、「議案に関係する以外のことは議案後にその他として話し合う」とくさびを打った。

  しかし総代たちは「これまでの経緯に関する資料を見て議案の議決をするのではなく複数の法律違反についてはっきりさせないと審議は無理」「われわれに相談のないまま決められてきた。ルールを守らないで決めてきたものを、なんで総代が認めるのかと地権者(組合員)に言われる」と責任論に及んだ。

  高橋理事長は議案審議に入らない総代たちに対し「提案内容が否決されればコンサルタントは撤退し、理事会のわれわれでは事業に取り組めず組合は漂流する」と述べた。

  結局、総代は主張に答えない理事側との議論をやめ、採決で議案を否決した。高橋理事長は「これ以上審議する必要はない」と述べ、今後の話し合いの求めには応じず総代会を閉会した。

  組合は約9億円の累積債務の返済・解消方法はもちろん、予算・決算も議決を経ていない。組合の事業認可期間は今年6月27日まで。このままでは認可延長や清算の手続きが全く取れない。

  同席した市によると、認可期間が切れても解散するまで組合は存続する。解散するには最高意思決定機関の総会開催、債権者同意が必要だ。市も認可取り消しの手続きを取る。

  工藤精一都市整備部次長兼区画整理課長は「(理事会は)前回から分かりやすくする努力もあったが、説明する姿勢がなかった。押し切ろうとする感じだった。やるべきことをやってそれすらなく漂流するわけにはいかない」と総会開催へ指導する考えを示した。

本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします