2010年 3月 24日 (水)

       

■ 〈芸能ばんざい〉21 飯坂真紀 星山神楽(紫波町)

     
   
     
  紫波町の星山神楽は昭和7年に誕生した。神楽としては新しいほうだが、それでも80年近い歴史になる。

  早池峰神楽の弟子神楽は、岳流が各地にたくさんあるのに対し、大償流は多くはない。星山神楽はその大償流神楽の一つである。

  弟子神楽となるきっかけは残念ながらはっきりとは伝わっていないようだが、大償神楽ではかつて「通り神楽」といって、正月明けに紫波町や石鳥谷町へ泊まりがけで訪れる習慣があったので、星山の人々が教えを請うたのもその関係と推察される。

  今は星山でのお正月の門打ちは、もちろん星山神楽によって行われている。権現様を持って家々をまわり、1年の無病息災と五穀豊穣を祈るのである。またこのあたりでは、今でも新築祝いに神楽を招く習慣があり、生活の中で神楽が重要な存在となっていることがうれしい。

  練習には保存会員のほかに小学校から高校までの子どもたちが集まる。小学校高学年から始める神楽を、その後も楽しみながら続ける子どもたちが少なからずいる、というのは頼もしい。出番は正月や祭礼以外にも、公民館まつりや運動会、芸能祭など数多い。

  加えて毎年行われている早池峰大償流神楽の後継者交流会では、師匠である大償神楽やほかの弟子神楽とともに舞うことができるのも、張り合いの一つとなっているだろう。

  演じる場面を多様に持っていること、それを支える地域の力があることが、神楽の活躍につながっているようだ。今年も真新しいおうちに権現様の歯打ちが響く日がありますように。

  【星山神楽の主な予定】盛岡手づくり村古民家公演5月16日(日)、紫波町館森神社例大祭9月第2土、同百沢神社例大祭9月第2日ほか。

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