2010年 3月 25日 (木)

       

■ 〈北Gのライブトーク〉最終回 北島貞紀 奇跡の軌跡

 「俺の背中に立つな」ご存知ゴルゴサーティーン、グレート東郷のせりふだが、僕もひそかにつぶやいている。ピアニストはいすに座っているので、背中に立たれると相手から見下ろされる。それが屈辱的に感じるというのではなくて、頭頂部を見られるのが嫌なのである。そう、頭頂部が薄いのである。

  一昨年の暮れ、移動中にラジオから流れる通販商品、いわゆるテレフォンショッピングで、「これだ」という神の声を聞いた。それまで通販などを利用する機会がなかったのだが、その場で車を止めて、ケイタイでその発毛剤をオーダーしたのだった。

  商品が届いたのが12月31日で、その区切りのよさも何かを暗示させるものがあった。

  そして、翌日から使い始めたが、1週間でその効果が実感できたのである!「うん。効いてる!」以来、毎朝のシャンプーと発毛剤を日課としているが、行きつけの美容院でも、その効果を認めている。しばらくぶりであった人が「なんか髪が濃くなったんじゃない?」というほどである。まだまだ「背中に立たれても平気!」というところには遠いのだが、いつかそんな「奇跡の日」が来るのを夢見ている。

  こうした自分にとって「実現すれば奇跡」という種をいくつか持っている。その最大のものは「ピアノを思い通りに弾けること」なのだが、これはピアノに出合った時からの40年来の夢である。今、その頂が見えてきたように思うのだが、それも今まで何度も味わった蜃気楼(しんきろう)なのか、今度こそは本物の「奇跡」なのか、ドンキホーテの旅は続くのである。

  さて、2年半にわたって掲載させていただいたこのコラム、今回が最終回となりました。

  長期にわたってご愛読ありがとうございました。しばらく充電の後、また紙上でお目にかかりたいと思います。ごきげんよう!

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