2010年 3月 29日 (月)

       

■ 桜山商店街の方向性を議論へ 盛岡城跡保存管理計画の一環で

 国の史跡に指定されている盛岡城跡の敷地内に立地する通称桜山商店街。若者たちが店を構えるなど中心市街地の魅力ある一角だが、立て替え不許可の地域で今後の商店街のあり方をどうするか、盛岡市は史跡盛岡城跡保存管理計画策定委員会(委員長・田中哲雄東北芸術工科大学元教授、委員9人)で協議を求めている。史跡全体の保存管理の方針の中で、同商店街の方向性も議論される運びだ。

  委員会の第2回会合は25日に開かれた。その中で市は、所有者区分、桜山参道地区の商店街形態の調査結果などを報告した。

  測量結果によると史跡全体の面積は8万4092平方b。うち市有地が7万6千平方bで9割を占める。桜山神社が神社本体と参道地区商店街の一部が6200平方b、民有地が1400平方bある。

  史跡の範囲を見ると、東部が盛岡城跡公園の範囲が中津川右岸までなのに対して内側の鶴ケ池沿い。整備中のもりおか歴史文化館や芝生広場は対象外だ。西部は文化庁の図面から市の記録よりも市道部分に範囲がはみ出して存在するのが分かった。

  北部は県庁前交差点の内丸緑地の手前までで、南部は現行で盛岡駅南大橋線の大沢川原工区から都市計画決定上、中津川への架橋とつながる延長部分。

  商店街の利用形態は昨年7〜12月に地権者とその賃借者、店舗経営者、市有地の使用者を対象に聞き取り調査を実施。全対象者の8割に当たる132人から回答があった。個人所有者は大半が昭和30年代後半に建てた店舗を必要に応じて改修し、賃貸ししている。

  桜山神社所有地は地上権設定者が2014年までの期限で土地を借り、建物を建てている。3軒が居住。残りは、また貸ししている。店舗経営者の多くは営業を続けたい考え。

  市有地は建物を建てて居住するのが現在4軒、ほかはまた貸しして家賃収入を得ている。賃借する店舗経営者は桜山と同様、営業継続に意欲的だ。

  しかし、建物は史跡や公園内のため大規模改修はできない。内部の改装はできる。耐震強度の問題などもあり、市は策定委員会にこれらについて意見を求めていく。

  その上で保存管理の基本方針案として▽盛岡城跡の価値(主要なものと副次的なもの)▽保存管理(エリア分け)▽現状変更▽土地公有化(主に商店街部分)▽整備・活用(歴史遺産、観光資源、都市公園)▽管理運営と体制▽追加指定(史跡指定以外の城郭遺構への必要な条件整備など)|が示された。

  新沼正博都市整備部長は冒頭、「計画の策定は中津川周辺のかわまちづくり、整備中のもりおか歴史文化館と一体となり、中心市街地の活性化につながる事業」とあいさつした。

  次回は史跡内を形態別に4地区に区分する構成要素に関すること、史跡の現状変更や指定範囲外の遺構発掘調査などについて協議する。5〜6月にかけて第3回会合が予定される。来年3月までに計画を策定する予定。

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