2010年 8月 10日 (火)

       

■ 〈昭和30年代〜ぼくの東京〉藤田祐二郎 「浅草吉原」

     
   
     
  いつもは、薄汚れた服で酒ばっかり飲んでいた先輩連中が、ある日突然散髪をし、風呂に入り下着を新品で決め、一張羅の背広、ゆがんだネクタイ姿でソソクサとどこかへ消えた。翌朝、皆不機嫌な疲れ切った様子で帰ってきて、朝飯も食わずに仕事へ出かけた。一体何事なんだろう? 後で分かったが、「売春防止法」が施行される前夜だったのだ。

本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします