2010年 8月 10日 (火)

       

■ 〈夜空に夢見る星めぐり〉261 八木淳一郎 8月の星空

     
   
     
  16日に七夕を迎える夜空は、まずは天の川がほぼ真上を通って南北に流れ、一年中で最も見ごろの時期となっています。盛岡の光を逃れ、郊外や山合いに行ってみましょう。天の川の光の帯を目にした途端、誰もが驚きで歓声をあげるはずです。本や写真では得ることのできない感動に胸打たれます。

  天の川の流れに沿っておなじみの星座やかわいらしい星座が配置されています。南の地平線に近いところにはさそり座、いて座、たて座。そして少し高い位置に視線を変えていくと、へびつかい座、へび座、ヘルクレス座、わし座などが。さらに天頂付近にははくちょう座、こと座があって、これら有名どころの間には、あまり知られていない、いるか座、こぎつね座、や座がちりばめられています。

  夜も更けていきますと、星空は地上よりも一足早く秋の気配が漂ってきます。秋の代表的な星座であるペガスス座やアンドロメダ座の一部が顔を出し、北の空にはケフェウス座やカシオペア座が見えていて、おおぐま座の北斗七星は少しずつ北の地平低くに移動していきます。毎年お盆のころにたくさんの星が流れるペルセウス座流星群ですが、今年は月明かりの邪魔のない、好条件のもとで見ごたえのある出現が期待されます。そのペルセウス王子は8月半ばですとアンドロメダ姫の全容が現れたあと夜半ころにさっそうと登場します。ただ、流星群はペルセウス座が上る前でも出現しますから、それほど遅くまで待たなくても目にすることができましょう。アンドロメダが高く上ったころ、空が街明かりもなく澄み渡っていればアンドロメダ銀河のはるか230万光年からの光を肉眼でも感じ取ることができます。

  夏の季節は惑星の通り道である黄道(こうどう)が低い位置にあって惑星を見るには恵まれていないのですが、せめて建物などに邪魔されない場所を選んで見てみましょう。ペガスス座の下(南側)にはうお座やみずがめ座があって今シーズンはこのあたりに木星、海王星、天王星などが並んでいます。木星はマイナス3等級という圧倒的な輝きを放っていますから、すぐにそれと分かります。天王星や海王星は肉眼では見ることができませんから、望遠鏡をのぞく機会があればぜひ見てください。エメラルドクリーンの姿は、ただただ神秘的としか言いようがありません。
(盛岡天文同好会会員)

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