2010年 8月 13日 (金)

       

■ 〈芸能ばんざい〉24 飯坂真紀 永井大念仏剣舞

     
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  前回の大ケ生高舘剣舞に続いて大念仏剣舞のご紹介。

  高舘剣舞に比べると、大念仏系の剣舞は概して大所帯である。大念仏剣舞の特色として、「大笠振り」という三重の塔(または五重塔)をのせた大笠を振り回す踊りを持ち出す例が多いがどうだろうか。実際は、大笠振りを含む、異なったいくつかの踊りで構成される点が高舘剣舞と区別されるところだし、そのために大人数を必要とするのである。

  盛岡市の永井大念仏剣舞の場合、カネおよびフクベと呼ばれる役は、輪踊りのディレクターともいうべき動きをするので、「うむっ さすがに念仏踊りっぽい」とその手の人々を納得させる。

  お囃子(はやし)に使われる楽器も、笛太鼓に念仏鉦やびんざさらが加わり、時空を越えた古風な雰囲気をかもし出す。

  後半には大笠振りに加え、「廻り胴」と呼ばれる華やかな曲打ちが演じられて参列者の視線を集める仕掛けになっている。

  この永井大念仏剣舞が、8月14日に供養奉納をすることになった。お盆にお寺で踊ることを忘れてはならない、ということで、飯岡の長善寺に16年ぶりにお参りするそうだ。今回は大笠、花笠と衣装一式を新調したので、その魂入れも兼ねるという。

  多人数を必要とする大念仏剣舞。忙しい時期とて参加できない大人メンバーをカバーするのが、昨年から習い始めた小中学生たちだ。「後継者を育てておいて良かった」と語る保存会長の声には、この芸能を継承してきた自信がにじんでいた。

  此岸と彼岸があい寄るお盆。剣舞の奉納を見て、日常とは違った時間に身を任せてみませんか?

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  【永井の大念仏剣舞の今後の予定】盛岡市飯岡の長善寺にて奉納(8月14日)、岩手飯岡駅東側ロータリー落成式(10月16日)

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