2010年 8月 14日 (土)

       

■ 台風4号本県通過、防災の弱点を指摘 今後の備えが必要に

     
   13日午前10時すぎ、盛岡市みたけ5丁目地内の木賊川左岸で土のうの移動作業に当たる盛岡西消防署の署員。12日夜には一時、写真左側の署員らのひざあたりまで道路が冠水した  
   13日午前10時すぎ、盛岡市みたけ5丁目地内の木賊川左岸で土のうの移動作業に当たる盛岡西消防署の署員。12日夜には一時、写真左側の署員らのひざあたりまで道路が冠水した  
  台風4号の本県通過から一夜明けた13日、盛岡市と滝沢村を流れる木賊川流域では、住民や消防が後始末に追われた。同市みたけ5丁目地内の住宅地では低地のため道路を伝って流入した雨水を川に流すことができず、一時大人のひざまで道路が冠水。あと少し強い雨が降り続けば、住宅が浸水被害に見舞われる寸前だった。上流にある同市みたけ6丁目と同村穴口境の「うし橋」付近も、あわやあふれる手前まで増水した。

 同市みたけ5丁目地内では、護岸に最も近い会社員の斎藤博さん(37)と現地に移り住んで36年という岩渕紀夫さん(78)の2世帯で玄関口まで水が押し寄せ、盛岡西消防署員が土のうを積むなどして対応に当たった。

  斎藤さんは12日が休暇で古里に帰省予定だったが、長女のかぜで取りやめていた。午後6時以降、上流部の降雨量が多かったため水量は増え続け、斎藤さんは同7時、妻と子ども2人をおぶって自宅を脱出。斎藤さんだけが自宅に戻り、妻子3人は同村室小路の実家へ自主避難した。帰宅したのは13日朝。

  市上下水道局がポンプ車で排水作業に当たるなどし、たまった雨水は12日午後10時半ごろから引き始め13日午前0時には収まったという。

  現地は増水し、あふれる寸前だった「うし橋」の下流数百b、茨島土沢線の南側にある住宅地。斎藤さんと岩渕さん宅は木賊川の左岸、東側に面し、さらに東へ進むと県営スケート場交差点がある。

  周囲に降った雨水は低地の斎藤さん、岩渕さんの住宅まで流れ、通常は水門を経由して木賊川に流れる。水門は大雨のときは閉めることができる開閉式だ。

  今回は1時間で40_近い雨が降った12日午後4時以降、斎藤さんと岩渕さんの自宅前の道路に水がたまり始めた。同7時ごろには道路の約40b、その脇の路地にも水がおよんだ。

  盛岡西消防署は一夜明けた13日午前から、管内ではんらんの恐れがあった数カ所を見て回り、土のうの移動・撤去作業に当たった。みたけ5丁目地内では約300袋の土のうを住宅から木賊川の左岸に移動させた。

  岩渕さんも同日午前7時から住宅や周辺の水まき、石灰による消毒をした。水とともに流されてきた枯れ枝やごみだけが残り、まとめる後始末に精を出していた。

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