2010年 8月 22日 (日)

       

■ 年間通して県産野菜を 専用ほ場→冷凍加工→学校給食

     
   県内で生産されたアスパラガス、サヤエンドウ、サヤインゲンの冷凍加工品。年間を通した供給が可能に=県学校給食会の保冷施設内  
   県内で生産されたアスパラガス、サヤエンドウ、サヤインゲンの冷凍加工品。年間を通した供給が可能に=県学校給食会の保冷施設内  
  県学校給食会や全農県本部、学校栄養士会などで組織する地場産物安定供給検討委員会(会長・小野寺きみ子全国学校栄養師会県支部長)は、年間を通して学校給食に、県産野菜を安定的に供給するため、専用のほ場で生産した野菜を冷凍加工食品にして提供する取り組みを始めた。2学期から3品目の供給が開始されている。

 学校給食への地場産品の利用が図られているが、冬場など県内産野菜が品薄になる時期は県外産野菜に頼らざるを得ない。このため、県学校給食会などは文科省の委託事業を活用し09年度から冷凍加工野菜の開発を進めてきた。

  今回、完成したのはアスパラガス、サヤエンドウ(キヌサヤ)、サヤインゲンの3品目。JA花巻管内でアスパラガス約0・8d、JA岩手ふるさと管内でサヤエンドウ約1・5dとサヤインゲン約5dを生産している。

  野菜のカット、冷凍、包装は食品加工会社ハローワーク(本社大船渡市)の水沢工場が担当。県学校給食会を通して、県内の学校や給食センターの注文に応じて供給される。5月から7月が旬のサヤエンドウは天候不順で生産量が計画を下回ったものの、加工供給までの体制は順調に整い、11日には県学校給食会に完成した冷凍加工野菜が届いた。

  県学校給食会によると、価格は1`当たりアスパラガスが1600円台、サヤエンドウが2500円台、サヤインゲンが1300円台。市場に出回っている国内産冷凍カット野菜より、やや割高だが「子どもたちに地元のものを食べさせたいと思っている人は多いはず」と期待を寄せる。

  盛岡市立仁王小の番地修子栄養士は「試作品を使ってみたが、状態も良く、調理場での評判も良かった。旬の時期にしか使っていなかった野菜も、季節を問わず使えるようになり、献立も幅広く考えられる。『給食に県内産野菜を』との声は多く、保護者の方も安心するのでは」と話す。

  同委員会では県産野菜の生産の概要が分かる児童生徒向けのパンフレットや栄養教諭向けの食育指導マニュアルも作成。県内の小中学校で食育教材として活用してもらう。

  県流通課では「まだ量は少ないが、旬でない時期にも県内産野菜が使えるのは意義あることだと思う。野菜が身近に生産されていることを子どもたちが知るきっかけにもなってほしい」としている。


本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします