2010年 8月 25日 (水)

       

■ イコモス調査は9月に 平泉世界遺産、池を再現しアピールへ

 世界遺産登録を目指す、平泉の文化遺産「平泉-仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群」に関するイコモス(国際記念物遺跡会議)の現地調査が9月7日から9日まで実施されることが決まった。1月に国からユネスコ(国連教育科学文化機関)に提出された世界遺産推薦書の記載内容や遺跡の保存状態などをイコモスの調査員が確認する作業で、世界遺産登録の実現に向け大きな意義を持つ。

  調査員は、建築が専門の中国イコモス国内委員会委員の王力軍(ワン・リジュン)氏。7日に来県し、8日に毛越寺、観自在王院跡、金鶏山、9日に無量光院跡、柳之御所遺跡、中尊寺を調査する予定。文化庁や県、町の担当者、文化遺産の関係者らが説明に当たる。

  世界遺産登録の可否が決定する第35回世界遺産委員会は来年6月ごろ、バーレーンで開催される。その審議にも重要な影響を与えるイコモスによる評価結果の勧告は来年4〜5月ごろになる見通し。

  平泉の文化遺産は08年7月にカナダ・ケベックで開催された第32回世界遺産委員会で登録が見送られ、その後推薦書作成委員会などを経て構成資産の内容を見直した。

  今回の構成資産は中尊寺、毛越寺、勧自在王院跡、無量光院跡、金鶏山、柳之御所遺跡の6つ。9つあった構成資産を絞り込み、毛越寺に含まれていた勧自在王院跡を独立させるなど浄土を表す建築や庭園、遺跡群としての分かりやすさに配慮している。調査に合わせ、無量光院跡の池跡には水を張り、往事の雰囲気を再現する。

  県教委の中村英俊文化財・世界遺産課長は「前回調査の体験を生かし、各資産を分かりやすく説明するため、万全の準備を進めている。調査員に良い印象を持ってもらえるよう全力で取り組みたい」と話している。

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