2010年 8月 28日 (土)

       

■ 残暑よ、いつまで 特需もあるが、熱中症患者は4倍

 この夏は9月上旬まで厳しい残暑が続く予想で、盛岡市内でも消費や行楽、市民の健康に影響が出ている。室内プールは大勢の人でにぎわい、スポーツ用品店では防暑グッズの売り上げが伸びた。県内の7月の販売電力量は対前年比104・6%で、冷房需要の大幅な増加による。一方では熱中症の患者の搬送が昨年の4倍近くに上るなど、6月から3カ月続く暑さに体力を消耗する人も増えている。

 盛岡地方気象台の24日の予報では以降、2週間程度は暑さが続く見込みで、太平洋高気圧が依然、強い勢力を保っている。今年は夏物の商機が長引き、暑気払いのために消費が動いている。

  雫石町のけんじワールドでは7月17日から8月29日まで連日プールを営業し、昨年より1割増の人出。入場者は10万人に達した。けんじワールドの工藤昭敏氏は「今年は全体的に良かったし、お盆からこれまでの期間で予想を超える人数が来た。お盆には雨が降り、屋内に来たことと、あまりに天気が良すぎてお盆を過ぎて海に行きたい方が来られたのではないか」と話す。

  盛岡市仙北3丁目のタケダスポーツ仙北店では熱中症対策のコーナーを設けて、売り場の前面に押し出してきた。ネッククーラーやアームカバーなどが売れた。藤沢健一店長は「気化熱で首の周りの熱を吸ってくれる。小物類など熱中症対策になるものを置いた。景気対策になるほど売れたわけではないが、例年よりよく出たものがある」と話した。

  盛岡市本町通2丁目の吉田氷店(吉田与志男社長)では「昨年よりは氷は売れたが、かき氷を食べる人が減っているので、氷は20年、30年前に比べると出なくなっている」と話す。

  今年は涼を求めて水や氷を求めるほか、冷房器具の売れ行きと電力消費が大きく伸びた。

  東北電力岩手支店によると県内の7月の販売電力量は7億754万`ワット。高温による冷房需要の増加などによって対前年比104・6%の実績となった。

  熱中症による患者の搬送は昨年の4倍ほどに増加し、救急出動は多忙となっている。盛岡地区広域行政事務組合のまとめによると5月31日から8月22日までの盛岡市内の熱中症による搬送は46件46人。うち7月26日には盛岡市の88歳の女性が死亡した。阿部貢消防司令長は「水分を小まめに取ることが大事だ」と話し、注意を求めている。

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