2010年 9月 1日 (水)

       

■ 猛暑、農作物の生育に影響 葉物など収量減

     
  寒冷しゃを被せた雨よけホウレンソウのハウス。ここでも異常な高温の影響で被害は出ている  
 
寒冷しゃを被せた雨よけホウレンソウのハウス。
ここでも異常な高温の影響で被害は出ている

 
  連日の高温の影響で野菜、特にも葉物に大幅な収量減が発生している。雨よけホウレンソウの産地で知られる八幡平市西根地区を担当する新岩手農協西部営農センター米穀園芸課の高橋一樹調査役は「とてもホウレンソウが生育する温度ではない」と話す。8月のホウレンソウの出荷量は昨年と比べてほぼ半減したという。葉菜類だけでなく、果菜類のハウストマトは暑さの影響で花が落ち収量減が出ている。

  ホウレンソウ農家では暑さ除けでビニールハウスに寒冷しゃをかぶせたり、ハウスの両脇のビニールを上げて空調を良くし農作物を高温から守るよう対応しているが、30度を超す日が続く中で室温が下がらない。

  八幡平農業改良普及センターの有馬主任農業普及員は「ホウレンソウの栽培適温は20度だが、ハウス内は倍近い温度になっている。農家のやる気を失わせる気温」と話す。

  この影響で苗の育ちが緩慢になり、葉が縮れる、丸まっていく、枯れるなどの被害が続出している。前年と比較した収量減は6月で20%減、7月が35%減、8月は半減、品質も色落ちが出ている。

  新岩手農協の高橋調査役は「ホウレンソウ栽培の生理生体温度に全く合わない。日中30度を超していても、夜に20度くらいまで下がれば呼吸して成長できる。この間のように日中35度以上、夜も25度以上となれば全くだめ。こんな天候が来年も続くのであれば別の品目に切り替えなければならなくなるでしょう」と、来年も同様の気候が続くならば産地形成の見直しの検討も必要になってくるという。

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