2010年 9月 1日 (水)

       

■ 〈過ぎ去りし日〜北上山地の写真帳〉18 サイロ 横澤隆雄

     
  昭和60年ごろ、遠野市にて  
 
昭和60年ごろ、遠野市にて
 
  わが家で牛を飼っていた時代、秋には恒例の「サイロ詰め」の作業がありました。人の背丈以上に伸びたデントコーンを刈り取ってサイロに詰めるのですが、山間部で斜面だらけの畑には機械を入れることもできず、ほとんどが手作業で行われました。

  畑のデントコーンを一本一本鎌で刈り取り、何本かを束ねてサイロの脇に据え付けられたカッターまで担いで運びました。カッターのエンジン音と共に粉砕されたデントコーンがサイロの中に注ぎ込まれていくのですが、サイロの中には「踏み固め役」の人が入り、上から降ってくる粉砕デントコーンを均等にならしながら踏み固めていきました。

  時には硬い実の直撃を受けるため、ヘルメットに雨がっぱという服装での作業でした。こうしてサイロの底から上部まできっちりと蓄えられたデントコーンは、冬の間毎日牛に与えられました。

  春が近くなり、サイロの底が近づくにつれてはしごを使ったサイロ取りとなり、これもまた大変な重労働でした。

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