2010年 9月 10日 (金)

       

■ 盛岡市の市場、病院、下水道の各会計、一段と厳しく

 盛岡市が市議会9月定例会に提出した09年度決算によると、市中央卸売市場や市立病院、下水道事業で厳しい財政事情が改めて浮き彫りになった。市監査委員の審査意見書では、各事業の経営改善や業務の効率化を求めている。決算は17日に各会派による一括質疑が行われる。21、22、24、27日の各常任委員会で審査される。

  ■中央卸売市場

  市中央卸売市場費特別会計では、旧市場跡地の売却収入で得た基金が取り崩しにより09年度末残高1億7382万円と、09年度の基金繰入額以下まで減少している。今後基準外繰り入れの可能性が懸念される。

  09年度は歳入で一般会計繰入金4億6185万円、市場財政調整基金からの繰入金2億8540万円があり、基準外繰り入れには至っていない。

  歳出では公債費(借金の返済)が10億5177万円だった。同年度末の未償還額は元金だけで約117億9045万円残っている。2016年度までは毎年度10億円を超える額の償還が必要になる。市場外流通の影響などによる市場取扱高の減少に加え、新市場移転後続く使用料の緩和措置もあり、経営状態は依然として厳しい。

  ■市立病院

  市立病院事業会計決算の損益計算書によると、09年度は約1億9千万円の純損失を生じ、前年度繰越欠損金と合わせた未処理欠損金は38億2663万円に膨らんだ。翌年度繰越欠損金とされた。

  審査意見書では「依然として病院経営は憂慮すべき状況が続いている」と指摘。市立病院経営改善計画最終年度の今年度で目標の単年度収支均衡達成を求めている。

  市立病院では同計画に基づく経営改善が進められ、入院・外来患者数は前年度より減ったが、一般病床利用率は78・5%と前年度比3・5ポイント増えた。単年度の純損失幅は縮小されているものの、長期的な医師不足や精神科医1人減など苦しい経営を強いられている。

  ■下水道事業

  下水道会計決算の損益計算書を見ると、09年度で純損失7億2191万円を計上。前年度繰越欠損金27億1695万円と合わせ、34億3887万円が当年度未処理欠損金となり、翌年度に繰り越された。

  企業債の未償還残高が特別措置債の発行額を含めると、09年度末603億4237万円で高水準になっている。

  審査意見書では「今後、老朽施設の維持更新について多くの財源確保が求められ、企業債償還費用の増加も予想され、投資対象の精査と効率的かつ計画的施設整備の実施を」と求めている。

  今年度からの使用料改定(値上げ)に期待しつつ、事業管理運営の合理化や諸経費の節減などで経営の効率化を促している。


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