2010年 9月 15日 (水)

       

■ 〈民主代表選〉小沢氏大差で敗れる 

 民主党は14日、東京都内で開かれた臨時党大会で代表選の国会議員投票と地方票を含めた開票が行われ、現職総理の菅直人氏(63)が小沢一郎前幹事長(68)との一騎打ちに圧勝した。岩手出身の5人目の総理大臣誕生はならず、県内では党関係者らを中心に落胆を隠せない。代表選は党を二分する激しい戦いになり、挙党態勢を築けるか不安も残る。党の乱れが顕在化すればねじれ国会での政権運営はさらに困難さを増す。一方、国民生活、経済は緊急課題に直面しており、続投となった菅総理の具体的な政策と実行が求められることになった。

  代表選は14日、都内のホテルで国会議員の投票が行われ、先に集計した地方議員票、党員・サポーターの結果と合わせて示され、菅氏が721ポイント、小沢氏が491ポイントとなり1回目の投票で菅氏が過半数を獲得、当選者となった。このうち国会議員票は、菅氏412ポイント、小沢氏400ポイントだった。ほぼ互角の戦いを菅氏が制した。地方議員・党員サポーター票でも菅氏は309ポイントを獲得し、小沢氏の91ポイントに大きく水を開けた。

  岩手では小沢氏の政界での実力者ぶりや、自民党時代の20年ほど前に首相就任話が現実味を帯びたこともあり、野党になっても依然として次の総理に小沢氏待望論があった。

  昨年の衆院選で政権交代して民主党が与党となったことで、小沢総理の誕生が現実味を増していった。しかし、菅総理が就任から3カ月のため短期間の交代に反対する考え、鳩山前総理とともに幹事長職を辞職した小沢氏が辞職の要因となった政治とカネの問題への不信が解消していないことなどが、結果に影響したとみられる。

  本県選出国会議員らは選挙中、小沢氏支持の獲得に奔走。県議ら党地方議員も県内はもとより県外へも支持拡大に動いた。一方では党を超えた待望論を岩手から発信するため、市町村長や産業・経済団体のトップらを巻き込んで県民有志による県民集会を仕掛け、6日に実現させた。

  自民党を離党以来、最も総理に近づいた今回の代表選。党県連関係者や支持者らは事実を受け止めながらも、及ばなかった結果を悔しがる。

  県連の佐々木順一幹事長は「結果を素直に受け止めたい。小沢先生の魂の叫びが通じなかったということではないと思う。世論に弱いという現象が今回の結果に表れたのではないか。早晩、小沢総理登場を求められる時期が来ると思うのでその日に備えたい。『国民の生活が第一。』の目標に挙党一致で取り組まなければならない」としている。

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