2010年 9月 19日 (日)

       

■ 現職と新人の一騎打ちか 雫石町長選、告示まで1カ月

 任期満了に伴う雫石町長選挙は10月19日の告示まで1カ月。これまでに出馬を表明しているのは、いずれも無所属で現職の中屋敷十氏(59)、新人で元雫石スキー場支配人の深谷政光氏(66)の2人。これまでのところほかに出馬の動きはなく、一騎打ちの戦いが予想される。

 06年の同町長選は、再選を目指す中屋敷氏が、民間感覚の町政を訴えた深谷氏の挑戦を退けた。両氏とも前回選挙同様に町民党を標ぼうし、政党への推薦要請は行わず無所属での出馬を予定する。

  中屋敷氏は町議会6月定例会で出馬を表明。「地域主権が叫ばれる今日、自立できる雫石町のまちづくりをさらに考えなければならないこの時期に町のリーダーとしての責務を担うことこそがわたしに課せられた使命である」と3選に向けて意欲を示した。

  深谷氏が出馬を表明したのは告示まで2カ月あまりとなった8月12日。「町政の経営の仕組みを変えたいという気持ちで再度の立候補を決意した。すべてに関して住民と行政が協議し、住民と議会、行政の一体となったまちづくりを目指していきたい」と語った。

  中屋敷氏は3期目を2期目の事業継続とともに自身の町政運営の総仕上げととらえる。まだまだ継続して取り組んでいかなければならない事項が多いとしながらも「私なりにおおむね順調に進んでいる」とこれまでの実績を強調。財政についても公債比率11・5%の数値を挙げ「財源を確保しながら健全運営に努めている」と説明する。

  町政運営の視点に▽自主・自立▽参画・協働▽交流・連携の3つを挙げる。政策宣言としては▽犯罪や事故がなく災害に強い▽快適で便利な住環境が整う▽体と心の健康を支える▽誰もが生き生きと暮らせる▽豊かな自然を保全し、活用する|など12項目を掲げる。

  深谷氏は現町政が行ってきた施設整備などを「税金の無駄遣いがあまりにも目に余る状況」と批判する。行財政改革の手法として町事業の仕分けによる行政コストの削減などを提案。前回の選挙と同様に「民間発想でいかなければこの町は駄目」と民間感覚の地域経営の必要性も強調している。

  マニフェストとしては▽姿勢を貫く行財政改革▽新たな産業創出と素材の磨き上げ▽情報公開の徹底と町民参加▽人材こそ産業の基盤▽農林業が基幹産業|の5項目を掲げる。三役の報酬10%カット、退職金20%カット▽町長専用車や町長室廃止も自身の姿勢として約束する。

  中屋敷氏の陣営では公務がある立候補予定者本人は土、日を中心にあいさつ回りを実施。夫人や後援会組織がローラー作戦を展開する。9月中旬から各地区ごとに複数回の町政報告会も開始。後援会には常任幹事のほか、旧町村ごとに地区幹事を置き後援会組織の拡大を図る。10月13日には町
中央公民館で総決起大会を予定する。

  深谷氏の陣営では立候補予定者本人が後援会スタッフらと共に毎日自転車であいさつ回りしており、既に町内2巡目に入った。17日からは3、4行政区単位でミニ集会も実施。後援会には行政区単位で45の支部を設け、それぞれに支部長を置いて後援会組織の拡大を図っている。10月12日には町中央公民館で総決起大会を予定する。

  9月2日現在の選挙人名簿登録者数は1万5428人(男7344人、女8084人)となっている。

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